教育

【比較5社】OJTトレーナーに必要なスキルとは?研修会社もあわせて紹介

2020年08月05日

OJTOJTトレーナー

新入社員に向けて企業理念やノウハウを教えるため、多くの企業がOJT研修を取り入れています。人材不足がうたわれるなか、新入社員が早く自走できるプレイヤーになれるかが企業の課題とも言えます。
今回の記事では効果的なOJTを行うために、トレーナーはどのようなポイントをおさえなければならないのかを解説していきます。最後にはOJTトレーナー研修を行っている研修会社も紹介しますので、ぜひ新入社員の育成の際に参考にしてみてください。

OJTでよくある課題

新人教育に有効なOJTではありますが、実際に導入するとなると課題に直面することがあります。ここではよくある課題を3つ紹介します。

教育者の人材不足

新入社員のOJTを実施する上で課題のひとつは教育担当者の人材不足です。
原因としては、1990年代から2000年代前半にかけて就職氷河期に採用された世代が大きく関係しています。当時の採用社員が少数に限られたこともあり、マネージャーなど組織の重要ポストに就くことによって新人教育を行うほどの余力がないのが現状です。そのため、今まで新入社員の教育係を担ってきた中堅社員に代わって新入社員の教育者の若年化傾向が進んでいます。知識や経験が豊富な教育者の不在は企業にとって頭の痛い問題と言えるでしょう。
人材不足の問題を解決するためには、仕事をする上で必要な心構えや業務内容を理解したOJTトレーナーを育成し、後継者の育成を継続的に行うことが求められます。

教育者の時間がない

特に小規模の職場で起こる問題は、OJTを実施する時間がないことです。
若年社員がOJTを担当する場合、自身の仕事はいったん脇に置くことになります。
しかし、緊急度や重要度の高い業務対応が求められる場合、逆にOJTを後回しにせざるを得ないケースも起こり得ます。
OJT担当者もプレイヤーとしての業務があるため、就業中にまとまった時間をOJTに割くには上司や周囲の社員など職場全体の協力が不可欠です。

指導スキルにバラつきがある

もうひとつは教育者の指導スキルが一定でないという問題です。
OJTトレーナーのモチベーションや指導方法がそれぞれ異なるため、OJTを終えた段階で新入社員の習熟度にバラつきが出ます。これはトレーナー教育の計画やプログラムもなく、現場に丸投げされていることに原因があります。
その結果新人の育成速度に影響を及ぼし、離職に繋がるリスクがあります。そうでなくても将来教える側の立場に立った時に同じ問題が生じます。
誰がOJTトレーナーとなっても指導スキルの水準を保つには、eラーニングを活用するのもひとつの手です。

OJTトレーナーが身に着けるべきスキルとは

OJTトレーナーが身に着けるべきスキルは下記の5つが挙げられます。

  • 目標設定スキル
  • コミュニケーション力
  • フィードバック
  • コーチング
  • ティーチング


それぞれ解説していきます。

目標設定スキル

OJTを始める前には目標設定が必須であり、SMARTの法則が有効とされています。
これは

S(Specific:具体的である)
M(Measurable:計測可能である)
A(Achievable:達成可能である)
R(Realistic:現実的である)
T(Timely:期限が明確である)

の頭文字を取った目標の設定方法です。達成基準を明確化することで、漫然とした働き方やモチベーションの低下を防ぐことができます。
目標設定はOJTトレーナーだけでなく、会社が求める人材像について経営陣や担当部門長と認識のすり合わせをした上で行うことが必須です。
いずれも重要なスキルですが、新入社員との信頼関係なくしてはその力を発揮できないことを忘れないでください。

コミュニケーション力

ここで求められるコミュニケーション力とは、話す力よりも相手の話を聴く力です。OJTでは不明点や疑問点はないか、理解度はどれくらいかを確認しながら進めることが重要であるためです。
2019年新入社員意識調査(※)によると、「相手の意見や考え方に耳を傾けること」が先輩社員や上司に求める条件として、高い回答率を占めていることがデータから明らかとなっています。
OJTは教える側と教わる側の二者で成り立ち、双方向のコミュニケーションが必要であるという認識が必要です。

※2019年 新入社員意識調査 | 人材・組織開発の最新記事(コラム・調査など) | リクルートマネジメントソリューションズ
https://www.recruit-ms.co.jp/issue/inquiry_report/0000000762/

フィードバック

フィードバックとは、うまくいった部分を褒め、うまくいかなかった部分は何がいけなかったのか、どうすれば良かったかを伝えることで気付きを与えることです。
フィードバックには、新入社員の軌道修正を図るほか、自身の行動について内省を促すことで自己成長につなげる目的があります。
米国のリーダーシップ調査機関であるロミンガー社の研究結果に「70:20:10の法則」があります。
この法則によると人間の成長は、70%の経験・20%の他者からのフィードバック・10%の自己学習の3つの要素から成り立っていると言われています。
OJTは実務経験を積む訓練として必須ですが、経験を学びに変えるにはフィードバックが社員の成長のカギを握っていると言えるでしょう。

コーチング

コーチングとは「答えは相手の中にある」という考え方を前提とした育成マネジメント方法です。傾聴と問いかけによって相手の潜在的な知識や技術、持ち味を引き出すことで目標を達成させるために用いられます。そのため指導というより助言に留め、自主性や自発性の尊重に重点を置いています。
コーチングスキルを習得することで、新入社員が壁にぶつかった時に自分で課題を整理して解決する習慣が形成され、自己成長につながります。

ティーチング

ティーチングとは仕事のやり方だけではなく、仕事の意味や目的など「なぜ行うのか」「誰のために行うのか」を含めた教育を行うことを指します。
双方向で対話を行うコーチングに対し、ティーチングではOJTトレーナーから新入社員へ一方向で教育を行います。
OJTトレーナーが手本を見せた後、新入社員に実務をさせながら指導を行ったうえでトレーナーから質問したり、新人に説明させたりすることで教育内容を理解できているかを確認します。新入社員に失敗はつきものであるため、粘り強く指導し続けることが大切です。
ティーチングは新入社員だけでなく、人材育成を経験することでトレーナー自身の自己成長にもつながります。
そういう意味で教育は一方向であっても、成長機会が双方向にあることは大きなメリットです。
一定期間フォローを継続しながら、慣れてきたら指導回数を徐々に減らしていきましょう。

おすすめの研修会社

OJT実施に伴う3つの課題を解決するために外部研修を受講させる方法もあります。そこでOJTトレーナー研修を実施している研修会社をご紹介します。それぞれの会社で研修の内容をまとめましたので、ご参考にしていただければ幸いです。

インソース株式会社

研修内容 ・OJT研修 ~部下指導編
・OJT指導者研修 ~新人
・後輩指導の基本スキル習得編
・新人
・若手のホウ・レン・ソウ強化研修
・OJTの進め方など多数
詳しい研修内容はこちら
研修形態 ・公開研修型
(札幌・仙台・幕張・東京・川崎・名古屋・大阪・広島・福岡)
・講師派遣型
・オンライン講座
・eラーニング
研修費用 要見積り

マイナビ研修サービス

研修内容 ・OJTトレーナー研修
研修形態 ・公開研修型
・講師派遣型
研修費用 ・公開研修型 30,000円/名(税別)
・講師派遣型 要相談

ANAビジネスソリューション株式会社

研修内容 ・新入社員を成長させるOJTトレーナー研修
研修形態 ・公開研修型(東京・大阪)
・講師派遣型
研修費用 ・一般 33,000円/名(税込)
・クレジット機能付ANAカード会員 28,050円/名(税込)

カケハシ スカイソリューションズ

研修内容 ・OJTトレーナー研修
研修形態 ・公開研修型
・講師派遣型
研修費用 ・集合型研修   30,000円/名(税別)
・個社研修    300,000円/日                  
       8,000円/名(開催地、時期、規模により変動あり)

パーソル総合研究所

研修内容 ・新入社員の早期育成を図る!「OJT実践講座」
・新入社員OJTトレーナー向け研修
研修形態 ・公開研修型(東京)
・講師派遣型
研修費用 ・新入社員の早期育成を図る!「OJT実践講座」 50,000円/名(税別)

まとめ

多くの企業が新入社員向けのOJTを取り入れているにも関わらず、OJTトレーナーの育成に力を入れている企業は少数にとどまります。
OJTトレーナーの育成にはスキルが必須ですが、何よりも新入社員との信頼関係が大切です。
そして新入社員の育成をOJTトレーナー任せっきりにせず、管理者がトレーナーのフォローや教育の進捗管理を徹底し、理想とする社員像について経営陣と共通認識を持つことを忘れないでください。
この記事がOJTトレーナー研修を検討している方の助けとなれば幸いです。

この記事を書いた人

QEEE編集部

QEEEmagazineはマーケター、人事、エンジニア、営業企画などの企画者に役立つコンテンツをそれぞれ領域のスペシャリストが発信していきます。

投稿一覧へ

他サービスはこちら