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オープンソースでECサイトを構築する際の注意点と費用について徹底解説!

2020年07月03日

オープンソース

ECサイトを構築するさまざまな手段がある中で、オープンソースタイプのサービスは費用を抑えた上で機能やデザインのカスタマイズができる手法として人気があります。

ただしオープンソースには、

・専門の技術や知識が必要
・セキュリティの脆弱性が発生しやすい

などのデメリットもあります。
またコストを抑えられると言っても、事前にどのくらい費用がかかるか分かっていたほうがやはり安心です。
今回はオープンソースを導入する際の注意点や、ECサイトを構築するためにかかる費用を解説していきます。また最後にオープンソースでおすすめのECサイト構築サービスをご紹介していくので、参考にしてみてください。

ECサイトのオープンソースとは

オープンソースとは、「外部にプログラムファイルが公開されているソフトウェア」を指します。多くのオープンソースではインストールの際、購入費用などはかからないので無料で導入できます。
また「フルスクラッチ(一からコードを打ってECサイトを構築する手法)」などと違って制限はありますが、十分なカスタマイズ性を備えているのも魅力です。

・ECサイトのソースコードをあまり操作できない場合は、オープンソース管理画面からプラグインなどを追加する
・プログラミングスキルがある場合は、ソースコードを追加する

と、状況に応じて適切なカスタマイズ方法を選べます。

オープンソースでECサイトを構築する際の注意点

オープンソースでECサイトを構築するときは、次の点に注意しましょう。

専門的な知識や技術が必要

オープンソースはカスタマイズしないで利用することも可能ですが、それだと他社と差別化を図れません。そのため、スタマイズしながら独自性を出していく作業が必要になりますが、この際ある程度の専門的な知識や技術が必要になってきます。
デザインを細かく操作したい場合は

・HTML
・CSS

などの知識や技術、機能を細かく操作したい場合は

・JavaScript
・PHP

などの知識や技術が必要になるときもあります。
覚えていなくてもある程度の操作は可能ですが、オープンソース内部の仕組みを知っておくとトラブルが発生した際も自社で解決しやすいので便利です。

セキュリティに脆弱性がある

「セキュリティに脆弱性がある」というのは、「オープンソースを使うとセキュリティが弱くなる」という意味ではありません。「正しい方法でセキュリティ設定を行わないと、セキュリティの穴を突かれる可能性が高くなる」という意味です。
有名なオープンソースは利用者が多い分、常に個人情報などを盗み取ろうとするハッカーに狙われています。たとえば「WordPress」の場合、サイト情報改ざんなどの事例が報告されています。
オープンソースの場合、ASP(クラウド上でサービスを借りて、ECサイトを構築する)などと違いセキュリティは自社で設定する必要があるので注意しましょう。

・最新バージョンに更新する
・セキュリティ用プラグインを入れる

などの、基本的な対策をしっかりと行いましょう。

トラブル発生時にサポートを受けることができない

オープンソースは無料で使える反面、サポート面が弱点となります。データ消失などのトラブルに見舞われても、自社で解決できるようにしておくと安心です。

・プラグインを活用して、自動バックアップを取っておく
・トラブルが発生したときは、オープンソースのコミュニティや参考になるブログなどを確認して自力で解決できるようにしておく

などの対策は必要でしょう。

オープンソースでECサイトを構築する際にかかる費用

オープンソースでECサイトを構築するときには、次の費用がかかってきます。

ドメイン費用

オープンソースでECサイトを構築して公開しても、「ドメイン(インターネットにおけるサーバーの住所)」がないとユーザーは自社ECサイトにアクセスできません。オープンソースの場合ASPなどと違いドメインが最初から用意されていないので、別途自社で用意してサーバーと紐づける必要があります。
年額数千円程度で入手可能です。金額はドメインの需要などで変わるので、値段を比較しながら適切なドメインを導入してみてください。

サーバー代

ECサイトを構築するためには、オープンソースをインストールして実際に利用できるようにするサーバーが必要です。

サーバーを用意するには、

・自社内のサーバーを利用する
・レンタルサーバーを活用する

といった方法があります。
自社でサーバーを新規で用意する場合は、関連装置の購入を含めてかなりコストがかかってくるでしょう。その代わり、カスタマイズは自由にできます。
一方レンタルサーバーの場合は、自社で複雑なカスタマイズを行うのは難しいでしょう。ただし自社で用意するよりも費用は抑えやすく、メンテナンス費などもかかりません。
自社の目的などに応じて、どの方法でサーバーを用意するか決めてみてください。

デザイン費用

自社でデザインを制作する場合、無料デザインよりもおしゃれなデザインが手に入れやすい有料デザインを活用する方法もあります。有料デザインを導入する場合、5,000円や1万円など買い切りでコストがかかります。
また「オープンソースでもデザインに徹底的にこだわりたいが、自社ではデザインするスキルがあまりない」という場合は、外注する必要も出てきます。その場合、有料テンプレートを使うよりもコストがかかります。依頼方法やデザイナーによって大きく金額は変わりますが、数十万円~100万円かかると頭に入れておきましょう。

決済手数料

どのような方法でECサイトを構築しても、必ず決済手数料は発生します。「決済手数料で利益が飛んでしまった」とならないように、手数料も見ながら導入する決済方法を決めましょう。

・クレジットカード決済:3~10%など
・コンビニ決済:2~5%など
・電子マネー:3~4%など

というように、各決済方法によって決済手数料は変わってきます。
ちなみに最近では、「QRコード決済」サービスのECサイト導入も進んでいます。上記の決済方法よりも決済手数料が安く済む可能性もあるので、一度料金などをチェックしてみてください。

おすすめECサイト構築オープンソース

ここからは、ECサイトを構築する際おすすめのオープンソースサービスをご紹介します。

EC-CUBE

完全日本製の、オープンソースサービスです。「海外産ではなく、日本産のオープンソースのほうが安心できる」という場合は、一番有力な選択肢になります。
「ストア」と呼ばれる公式配布サイトから、800種類以上のプラグインなどを自由にインストールして利用可能です。またEC-CUBEに関するノウハウを蓄積している制作代行会社も多いため、自社のリソースが足りない場合は、そういった会社に依頼する方法もあります。
トラブルが発生した場合は、「EC-CUBE開発コミュニティ」で参考になる情報を探したり、質問してみたりすると解決策が見つかるかもしれません。

Magento

アメリカ初のECサイト構築サービスです。海外製ですが、インストールする際に別途プログラムを追加すれば、管理画面などを日本語化できるので安心して操作できます。

・多言語対応
・多通貨対応

がしやすいなど、「越境EC(海外での電子商取引)」に強いCMSになっているのが特徴です。また有料版を導入すれば、サポートが受けやすくなるなど、さらに便利に活用できます。
Magentoを利用する場合は、英語を基礎レベル程度でもよいので読めるようにしておくとさまざまな文献を参考にして、ECサイトを制作できます。

WordPress

ECサイトだけでなく、さまざまなジャンルのサイト構築に利用されているオープンソースサービスです。
ECサイトを作る場合、専用のプラグインをインストールしてカート機能などを追加する必要があります。

・Welcart
・WooCommerce

などが、代表的なECサイト構築用プラグインです。
WordPressは世界で圧倒的なシェアを誇っており、文献も豊富です。「いろいろな情報を参考にしながら、ECサイトを構築していきたい」という場合は、WordPressが使いやすいでしょう。

まとめ

今回はECサイトのオープンソースとは何か、そして導入する際の注意点や発生する費用、おすすめのサービスなどをご紹介してきました。
オープンソースを使えば、初期費用をかけずに自由にカスタマイズしながらECサイトを構築可能です。ただしドメイン代やサーバー代など、別途費用がかかる点には注意しましょう。
ぜひオープンソースを使用して、ECサイトを作り上げてみてください。

この記事を書いた人

QEEE編集部

QEEEmagazineはマーケター、人事、エンジニア、営業企画などの企画者に役立つコンテンツをそれぞれ領域のスペシャリストが発信していきます。

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