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予算管理システムの機能と選び方【おすすめ14システムの価格・特徴を比較!】

2021年08月17日

プロジェクト管理予算管理ERP管理会計
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予算管理システムは、各部門の予算の収集、編成といった予実管理を自動化・効率化するものです。Excelなどを使い手作業で行っている企業も多いかもしれません。予算管理システムの利用によって、編成や管理の効率化だけでなく、予算達成に向けた施策の追加・変更などもよりスピーディに打ち出せるようになります。クラウドサービスなど予算管理システムの機能、選び方を解説し、おすすめ製品を14点紹介します。

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予算管理システムとは

予算管理について簡単に確認し、予算管理システムの特徴と導入メリットを解説します。

予算管理業務と予算管理システム

予算管理は大きく分けると予算編成、予実把握・分析、改善策提案の3つの業務からなります。
PDCAサイクルのP(計画)、C(評価)、A(改善)を支える基幹業務と言えます。
なお、予算管理のPDCAの詳細はこちらの記事で解説しています。

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多くの分野・部署にわたる雑多な情報を管理・更新する必要があるため、従来のようにExcelを用いた管理では効率化が難しく、属人化しやすかったり、セキュリティ維持が難しいといった難点があります。予算管理システムでは情報の一括管理を通してこうした難点を改善しています。

予算管理システム導入のメリット

従来の予算管理方法と比べて予算管理システムには次のようなメリットがあります。

予算計画作成の効率化

ボトムアップの予算計画では、各部署が予算の見積もりを出し、それを部門・事業所などのレベルで集計していきます。予算管理システムでは予算データを入力すれば即座に自動集計してくれるため、Excelでの集計作業に比べて大幅な時間短縮とミス削減が実現できます。
会計システムやExcelと連携させることで、予算データのシステムへの入力も自動化することが可能です。
予算案を部署・部門・支店別など任意のレベルで一元的に把握できるため、トップダウン視点での予算計画も効率化されます。

予算編成の過程の可視化

各部分の予算が会社全体の予算とどのように関係し合っているかが可視化され、予算編成の意思決定過程が見通しやすくなります。
そのため、トップダウンの予算計画を現場レベルで納得しやすくなり、ボトムアップ予算を全体予算の中に位置づけて各部署の責任を明確化することも容易になります。実効性のある目標共有が可能になり、社内モチベーション向上も期待できます。

予実のリアルタイム把握

各担当者が入力した実績データは即座にシステムに反映され、予算達成状況が可視化されます。予実対比をリアルタイムにモニタリングすることにより、予実のギャップに迅速に介入できるようになり、従来より短いスパンでの予算管理も可能となります。

予算の精度向上

過去の実績や予実対比データを分析したり、さまざまな条件・シナリオで予測シミュレーションを行うことにより、精度の高い予算編成が行えるようになります。

セキュリティの向上

予算データの入力・共有をExcelで行うと、セキュリティ面があいまいな管理に委ねられてしまいがいちです。予算管理システムでは情報を一括管理することで漏洩などに対して統一的な対策を行うことが可能です。
近年主流となっているクラウド型システムでは、セキュリティやサーバーの管理の大半をサービス提供会社に任せることができるため、手軽な導入と運用が可能となっています。

予算管理システムの機能

予算管理システムの主要機能について、予算管理業務の手順に沿って紹介します。

機能1:データの収集

部署・部門ごとの予算・見通しデータを収集するための機能です。主にボトムアップ予算の編成をサポートします。

部門管理、ユーザー管理

予算編成上の組織図を直感的な操作で構築したり、各種マスタ(勘定項目などの基本情報項目)を設定したりできます。また、予算管理に関わる人材(ユーザー)の権限(どのレベルまで操作・閲覧可能か)を一括管理する機能もあります。

ワークフロー

ボトムアップ予算編成に向けて予算の提出・承認のワークフローを管理する機能です。下位部署から上位部署へ向かうワークフローの流れを設定したり、全体の進捗状況を可視化したりできます。提出済みデータを自動的に保護する(編集不可にする)機能などもあります。

部門別データの自動収集

各部門・事業所で入力された予算は自動的に収集され、上位部署へ向かって積み上げ集計が行われます。管理担当者は権限レベルに応じて各階層の予算データを閲覧することが可能です。

機能2:予算編成

トップダウン視点による総合的な予算編成をサポートする機能です。

過去実績と予算案の集約

部門別データは最終的に総合予算編成に向けて自動的に集約されます。総合予算編成においては、過去年度の実績データや予実データと比較対照しながら、審議・調整を図ることができます。
異なる想定・方針に基づいた予算や、編成段階の予算など、複数の予算バージョンを策定して管理する機能もあります。

総合予算のシミュレーション

予算管理システムのなかには予測分析に秀でたタイプがあり、さまざまな側面から予算のシミュレーションを行うことができます。
総合予算は損益予算(売上・費用・製造など)、資金予算(現金など)、資本予算(設備投資など)などが複雑に絡み合っており、一つひとつの要素が全体にどう影響するかを見極めることは困難です。予算管理システムでさまざまに条件を変えながらシミュレーションを繰り返すことで、より効果的な予算を編成することが可能になります。

機能3:予算と実績の差異把握

予算と実績の差異を把握し、適切な対処を行うための機能です。

リアルタイムのモニタリング

入力された実績データを自動集計し、予算との対比をリアルタイムにモニタリングします。拠点別、商品別、勘定科目別など多元的な側面から予実を把握することが可能です。予算をもとにKPIを設定し、リアルタイムで指標の達成度を管理できるシステムもあります。

再編成

予実対比に基づいて予算の再編成が必要になった場合にも、予算データの再提出・承認などの一連の過程をシステム上で迅速に遂行でき、予算修正結果を全部門にスムーズに反映させることが可能です。

最終実績の評価

年次・四半期などの期末決算時には、予実データをもとに予算達成度が評価されます。部門別・製品別などのさまざまな単位・レベルで評価結果を可視化できます。

機能4:分析・評価・レポーティング

データ収集から予算編成、予実把握、期末決算にいたる各段階で、必要に応じて多様な視点から分析・評価を加え、結果を詳細にレポーティングすることが可能です。期中の予算再編成や来期の予算編成に活かすことができます。

予算管理システムの選び方

予算管理システムを選ぶ際に考慮すべき4つのポイントを紹介します。

Excelからの移行がスムーズか

予算管理システムが定着して十分にメリットを発揮するためには、現行の方法からスムーズに移行させられるかどうかが大きなポイントとなります。Excelで予算管理を行っている企業では、Excelからの移行がしやすいシステムを選ぶのが得策です。

会計システムなどとの連携

予算管理システムと既存の業務システム(会計システムなど)を連携させれば、予算編成や予実管理のためのデータを既存システムから自動的に取得することができ、大幅な業務効率化が可能になります。自社で導入済みのシステムとの相性をチェックしておきましょう。

シミュレーションのパターン

予算のシミュレーションにおいては、多数の要素(売上目標、経費、原価、消費動向、顧客関係、為替レートなど)を計算に入れながら、複数のシナリオに基づいて予算を比較することが求められます。どのような(何種類の)パターンで予算シミュレーションが可能かをチェックし、自社の業種や戦略に適したシミュレーション機能を持つシステムを選びましょう。

ログインアカウント数と企業規模

予算管理システムには企業規模との相性もあります。機能や導入形態、料金体系などが自社の規模に適しているシステムを選ぶことで、費用対効果を高めることができます。
どのような規模の企業に適しているかは各システムのサービスサイトに明示されている場合もあります。そうでない場合、利用予定のユーザー数(ログインアカウント数)と料金の関係を見て、お得に導入できるサービスを選ぶとよいでしょう。

おすすめの予算管理システム14選を紹介

おすすめの予算管理システムを14種取り上げ、特徴と料金を紹介します。

Workday Adaptive Planning

Workday Adaptive Planning

【特徴】Workday Adaptive Planningは、月額20万円程度~の低コストで本格的な予算管理ができるツールです。クラウド上のデータベースは共同作業・分散入力が可能で、どこからでも確認できます。ハードウェアなどの余分な運用コストもかからず、利用開始まで最短2週間というスピーディさも特長です。
予算編成やデータ連携、分析機能など予算管理に便利な機能が搭載されており、高度なグラフ生成やダッシュボードを作成できるBIツールを標準装備、連結決算モジュールなどをオプションでつけることも可能です。
また、世界で5,500社が採用しているため、安心して利用することができます。

【料金】

  • 基本料 1,600,000円~
  • 管理者ライセンス 170,000円~
  • 利用者ライセンス 89,000円~
  • 閲覧者ライセンス 56,000円~

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予算管理を含め、幅広いプランニングと分析・レポーティングの機能を備えたシステムです。リアルタイムデータに基づいて複数のシナリオに沿った予算・計画を迅速にモデル化し、さまざまな視点から可視化します。外部システムとの連携や予算の再編成にも強いのが特徴です。 1. 手厚い導...

Sactona(サクトナ)

Sactonaサクトナ I アウトルックコンサルティング株式会社

【特徴】部門・拠点・製品・プロジェクト別の管理や連結・グループ会社管理など、さまざまな単位・レベルで予算管理ができるツールです。 アウトルックコンサルティング社が蓄積してきた経営管理業務ノウハウを集約した機能群を搭載し 、予算管理以外にも中長期事業計画の策定・評価やPSI管理などにも対応しています。

基本的な予算管理で使用するUIはExcelそのものとなっており、直観的な操作が可能なため利用の習得が容易でしょう。クラウド版のほかにオンプレミス版もあります。

【料金】お問い合わせください。

Sactonaをチェック

Sactona(サクトナ)は、管理会計・経営管理を高度化・効率化するためのクラウド/オンプレミス対応型経営管理システムです。 Excelのその先に。Sactona(サクトナ)が貴社の経営基盤をしっかりと支えます。 ▼経営管理ソフトウェアSactona 【サクトナ】の...

DivaSystem FBX

DivaSystem FBX

【特徴】Excel拡張型のオンプレミス予算管理システムです。予算・実績データ収集の場面ではExcelをそのまま利用し、集計・予算編成・進捗管理・レポーティングなどの高度な管理をシステムで行います。Webベースのライトなシステムで、操作も容易です。導入コンサルティングも充実しています。

【料金】お問い合わせください。

Manageboard

Manageboard

【特徴】予算管理に必要な機能をコンパクトにまとめたツールです。部門別予算管理、業績・キャッシュフローのシミュレーション、予実分析、レポーティングなどの機能で構成されています。AIが会計仕訳を自動チェックする機能もあります。一般企業向けと、会計事務所向け、金融機関コンサルティング部門向けのプランがあります。

【料金】

  • 一般企業向け 基本料金50,000円/月(ユーザー3人まで利用可) 
  • 会計事務所向け お問い合わせ
  • 金融機関向け お問い合わせ

fusion place

fusion place

【特徴】商品・組織・勘定科目の複数の軸を組み合わせた多次元データベースをもとにして予算管理を行うシステムです。クラウド版とオンプレミス版があります。データ入力フォームやワークフローを柔軟にカスタマイズしたり、複雑な計算処理を一まとめにして自動化したりすることが可能です。データの入出力はExcel上で行えます。

【料金】

  • クラウド 1,200,000円/年~(5ユーザー~)+初期設定料
  • プレミアム(オンプレミス) 600,000円/年~(5ユーザー~)

予算会計エクスプレス

予算会計エクスプレス

【特徴】予算データの自動仕訳により予算元帳を構築し、予算財務諸表(P/L、B/S、C/F、資金計画表)を一括作成することができる管理ツールです。Excelと同様の画面でデータ入力が行え、Excelからデータをコピー&ペーストしたりExcel形式でデータを取り込んだりできます。BIツールや帳票ツールとの連携機能もあります。

【料金】お問い合わせください。

Attack Board

Attack Board

【特徴】Excelを使った業務全般を統合できるオンプレミス型ツールです。データ入力は従来通りExcelで行うため導入が容易で、処理と管理をシステムで自動化することで大幅な業務効率化が実現できます。各部門・業務に合わせて柔軟にカスタマイズが可能です。タブレットなどで手軽に予算管理ができるオプションも提供されています。

【料金】

  • Starter Pack(10ユーザーまで) 初期費用1,500,000円、次年度保守費用225,000円
  • Standard(20ユーザーまで) 初期費用2,000,000円、次年度保守費用300,000円
  •  Premium(30ユーザーまで) 初期費用3,000,000円、次年度保守費用450,000円
  • Unlimited(1社に限りユーザー数無制限) 初期費用18,000,000円、次年度保守費用2,700,000円、グループ会社追加(1社あたり)360,000円
  • User追加(1人あたり) 初期費用7,000円、次年度保守費用1050円

Jedox

Jedox

【特徴】カスタマイズ性が高く、多様な業種・企業の業務に対応可能なオンプレミス型データ管理プラットフォームです。BIやETLの機能も備えており、予算管理、生産管理、サプライチェーン管理、プロジェクト管理、顧客管理などに幅広く活用できます。Excel同様のUIを備えており、Excelをそのまま入力に使うことも可能です。

【料金】お問い合わせください。

Oracle EPM Cloud-Planning(Planning and Budgeting Cloud Service)

Oracle EPM Cloud-Planning(Planning and Budgeting Cloud Service)

【特徴】世界中の1万社以上で導入されている予算管理システムです。クラウドでもオンプレミスでも導入でき、業種別テンプレートも豊富です。ワークフロー機能が充実しており、数百以上からなる部門の管理も容易です。為替や製品単価などのパラメータを変えながら詳細なシミュレーションを手軽に実行できます。Excelとの連携もスムーズです。

【料金】お問い合わせください。

Board

Board

【特徴】汎用性の高い分析・予測・シミュレーション機能と予算管理・業績管理などの経営管理機能を兼ね備えた、総合的な意思決定支援プラットフォームです。クラウドでもオンプレミスでも導入可能です。部門別・業界別の豊富なソリューションが用意されています(財務・営業・サプライチェーン/小売・製造・金融など)。

【料金】お問い合わせください。

CCH Tagetik

CCH Tagetik

【特徴】財務・予算管理を中心にした総合的な経営管理システムです。クラウド版とオンプレミス版があります。経営層、財務部門、事業部、法務部にわたる役職・部門別ソリューションと、金融・製造・小売などの豊富な業種別ソリューションが用意されています。外部システムやExcelを初めとするMicrosft製品と柔軟な連携が可能です。

【料金】お問い合わせください。

BizForecast

BizForecast

【特徴】Excelを活用してグループ経営の効率化・全体最適化を図るための総合的な管理ツールです。オンプレミスが基本ですが、クラウド環境で運用するオプションもあります。予算管理、連結決算、BI、ワークフロー、IRなどの各種管理機能モジュールで構成されており、人事評価・経費精算・案件管理などにも応用可能です。

【料金】お問い合わせください。

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iFUSION

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【特徴】Excelのフォーマットやデータをデータベース上で一括管理するためのツールです。クラウド版とオンプレミス版があります。複数拠点からのデータ収集を一元化し、ワークフロー管理や進捗確認、分析・レポーティングなどを効率化します。エラーチェックや操作ログ・情報履歴の参照なども可能で、外部システムとの連携機能も充実しています。

【料金】お問い合わせください。

クラウドERP ZAC

クラウドERP ZAC

【特徴】開発、デザイン、設計などのプロジェクト型ビジネスに特化した統合管理システムです。プロジェクト別の予算編成・予実把握が効率的に行えます。プロジェクト管理機能を核として、販売・購買・勤怠・在庫・工程・ワークフローなどの各種機能モジュールで構成されており、必要なモジュールだけ導入できます。カスタマイズ性も高いツールです。

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まとめ

Excelを用いて手作業で予算管理を行うのに比べ、システムによる予算管理では大幅な効率化とミス削減が実現でき、事業全体の最適化を図ることも容易になります。
Excelが予算管理の主役となってきた状況を踏まえ、多くの予算管理システムがExcelからの移行に配慮した設計になっており、Excelをベースにして機能を拡張するタイプのシステムもあります。導入しやすさや運用面の相性を十分に考慮し、自社に適したシステムを選定してください。

この記事を書いた人

QEEE編集部

QEEEは、INTLOOP株式会社が運営するビジネスの総合ポータルサイトです。 多様なコンサルティング実績をもつINTLOOPのノウハウを生かし、あらゆる経営課題・ビジネスの悩みを解決するサービスを提供しています。 QEEEマガジンでは、マーケター・人事・エンジニア・営業などの各職種に向けて、SaaS比較やビジネスコラムなどのコンテンツを各領域のスペシャリストが発信しています。

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