コラム

NISA、iDeCoで利用できるロボアドバイザーについて解説!

2020年04月02日

ロボアドバイザーNISAiDeCo

NISAやiDecoなど、個人の方が税制優遇を受けながら資産運用しやすい仕組みがあります。しかし、投資や資産運用の未経験の方ですと、少々不安になってしまうのも事実です。NISAやiDecoに対応したロボアドバイザーを利用すれば、初心者の方でも少しずつ、そして着実に投資や資産運用ができるようになります。
今回はNISAやiDecoの違いや基礎知識、ロボアドバイザーのメリットやデメリット、NISAやiDeco対応のロボアドバイザーについてご説明します。

NISAとiDeCoの違いとは

まずは、NISAとiDeCoの違いを解説していきます。

NISAとは

NISAとは、Nippon Individual Saving Accountの略称であり、日本における少額投資非課税制度を意味します。NISAは預金にシフトしがちな個人資産を株式投資に向けることで、国内の経済成長を促すのが目的です。
NISA口座で資産運用して得られた利益は年間で120万円が非課税となり、一般的な口座で資産運用するよりもお得です。NISAの制度を利用した税制優遇の期間は5年であり、最大で600万円の利益に対して非課税となります。
本来であれば約20%課せられる税金が非課税になるので、投資や資産運用で得た利益が少なくても着実に資産を増やせるのが魅力です。

つみたてNISAとは

つみたてNISAとは年間40万円に対して非課税であり、最長で20年間、最大800万円の税制優遇を受けられる制度です。少額投資がしやすいこと、投資コストが低いこと、リスクの少ない金融商品を取り扱っていることから、投資や資産運用の初心者でも利用しやすくなっています。
つみたてNISAの対象となる金融商品は「長期の積立投資、分散投資に向いている投資信託」となっており、何らかの形で金融市場に影響が出たとしても、いきなり大きな損となることがありません。もちろん、投資ですのでリスクがあることは間違いありませんが、知らず知らずのうちに大損してしまうようなことがないので安心です。

iDeCoとは

iDeCoとはindividual-type Defined Contribution pension planの略称であり、個人型確定拠出年金を意味します。資産運用で得た利益が非課税になるだけでなく、掛金(拠出金)が所得控除を受けられるのが特徴です。掛金(拠出金)については加入資格によって異なりますが、最低5,000円、月額12,000円~68,000円程度であり、無理なく資産運用による利益を増やしながら、老後の資金を貯めることできます。
イメージとしては個人が掛金を自分で決めて、自分で投資商品を選び、運用益の非課税と所得控除による節税をしながら、受取可能となる60才まで長期に渡りコツコツと資産運用するための仕組みと言えるでしょう。

NISAとつみたてNISA、iDeCoの違い

NISAとiDeCoの大きな違いとしては、NISAやつみたてNISAは任意で引き出すことはできますが、iDeCoは原則として60才を過ぎないと引き出せない点です。同時にそれぞれ税制優遇となる期間が異なる点についてもチェックしておきましょう。また、iDeCoは運用益に対する非課税と掛金(拠出金)が所得控除となりますが、NISAとつみたてNISAはあくまでも運用益が非課税になるということも覚えておくべきです。
注意点としてNISAとつみたてNISAは併用することはできません。NISAかつみたてNISAのどちらかひとつとiDeCoを組み合わせることはできます。
その他にも、それぞれ対象となる商品にも違いがあるので、口座を開設する金融機関がどのようなサービスや商品があるのか、どんな手数料が発生するのかも見比べるようにしましょう。

ロボアドバイザーを利用するメリット・デメリット

ロボアドバイザーとはAIを利用して投資や資産運用におけるアドバイスを得られたり、運用そのものを任せたりするサービスです。ロボアドバイザーには投資一任型とアドバイス型がありますが、NISAで利用できるのはアドバイス型のみなので注意しましょう。
ここからは、ロボアドバイザーのメリットとデメリットをご紹介していきます。

ロボアドバイザーのメリット

ロボアドバイザーのメリットは、次のとおりです。

  • 投資や資産運用の知識、経験が少ない方でも安心

ロボアドバイザーによって投資や資産運用のアドバイスを受けることで、具体的にどの商品が自分にとっておすすめなのか、どのように資産運用すべきなのか知ることができます。
ただ貯蓄するよりも投資や資産運用で少しでも資産を増やしたいと考えているものの、知識や経験が少ない方ですと投資や資産運用は不安になってしまうこともあるでしょう。
ロボアドバイザーであれば投資や資産運用の知識、経験が少ない方でも安心です。

  • 少額で気軽に投資や資産運用を始められる

ロボアドバイザーを利用した投資は、少額なので投資を続けやすいこと、小さな利益を着実に増やしやすいこと、長期投資の恩恵を受けやすいこと、利益が少ない分リスクも少ないのがメリットです。
例えば、投資や資産運用に準備したお金がいきなりゼロになってしまうようなリスクはありませんし、最初から大金が必要ということもありませから、気軽に投資や資産運用を始められます。

  • アドバイス型は無料で利用できるサービスが多い

アドバイス型やポートフォリオ診断など、口座を開設すれば無料で利用できるサービスが多いのもメリットと言えるでしょう。無料でアドバイスを受けながら、投資や資産運用について少しずつ学べるのは魅力的です。
また、各種手数料についてもお得な設定になっている場合もあり、税制優遇の範囲内で運営することで、投資や資産運用にありがちな「手数料や運用コスト、税金で利益が消えた」ということも少なくなります。

ロボアドバイザーのデメリット

ロボアドバイザーのデメリットは、次のとおりです。

  • 限られた商品の中で投資しなければならない

NISAやつみたてNISA、iDeCoの対象条件でもありますが、リスクの少ない金融商品の中で投資しなければならないというデメリットがあります。例えば、純粋に応援したい企業やブランド、サービスに対して自由に投資ができるわけではないということです。
投資や資産運用に詳しくない方ですと「自由度が足りない」と感じてしまう可能性もあるでしょう。

  • 短期で大きな利益を得ることは難しい

投資や資産運用では、世の中の情勢や株式、好景気や不景気など、一定の条件下において短期で「大きな損をするリスク」もありますが、逆説的に言えば「大きな利益のリターン」を得られる可能性もあります。
しかし、ロボアドバイザーは限りなくリスクを少なくするため、厳選された商品の中で投資するので、短期で大きな利益を得ることは難しいでしょう。

  • 元本割れのリスクが少なからず存在する

ロボアドバイザーは限りなくリスクを少なく、着実に資産を増やすためのアドバイスや提案をしてくれますが、元本割れのリスクが少なからず存在することは否めません。大きな損をする可能性は少ないとはいえ、小さな損が続いてしまえば、結果としてマイナスになることもあらかじめ覚悟しておくべきです。
そもそもロボアドバイザーの仕組みそのものが「確実に利益を保証するものではない」ということ、投資や資産運用は自分自身がお金を出すことに対し「リスクを理解した上で始めるもの」であるということを忘れないようにしてください。

NISA、iDeCo対応のロボアドバイザー

ここからは、NISA、iDeCo対応のおすすめロボアドバイザーをご紹介していきます。

投信工房(松井証券)…NISA

投信工房(松井証券)
投信工房(松井証券)

投信工房は松井証券が提供するNISAに対応した無料のアドバイス型ロボアドバイザーです。100円から積立投資が可能であり、長期でコツコツと資産運用したい方に向いています。

  • メリット

投信工房は自動リバランスと呼ばれる機能があり、一定期間経過して変化する資産のプラスマイナスや外的要因による資産への影響に応じて、目標に合わせてリスクを軽減しながら細かにアドバイスしてくれるので、投資初心者の方でも安心です。手数料も比較的安価であり、ランニングコストを気にすることなく長期間資産運用することができます。

  • デメリット

投信工房はNISA対応ですがアドバイス型ロボアドバイザーなので、提案された内容から自分で判断して投資する必要があります。同時に限られた銘柄から選ばなければならないこともあり、積極的に幅広く金融商品に投資したい場合は少々物足りないかもしれません。

SMART FOLIO(みずほ銀行)…NISA

SMART FOLIO(みずほ銀行)
SMART FOLIO(みずほ銀行)

SMART FOLIOはみずほ銀行が提供するNISAに対応した無料のアドバイス型ロボアドバイザーです。年齢や年収、投資目的に応じて細かなアドバイスを受けられます。ユーザーインターフェイスもわかりやすくなっており、資産の状況や進捗が見やすいので、ストレスを感じることなく快適な投資や資産運用が可能です。

  • メリット

SMART FOLIOは投資に対する理解度や経験、知識に応じてビギナーtype、エキスパートtypeが選べるので、投資初心者の方でも、経験のある方でも好みに合わせた提案を受けられます。年間の税制優遇となる金額の上限をチェックする機能や、リスクが明確に提示され、どのくらいのリターンとなるのかわかりやすくなっているのもメリットと言えるでしょう。

  • デメリット

SMART FOLIOは一括購入は10,000円以上1円単位、積立投資は1,000円以上、1,000円単位となっており、100円や500円といった小額での投資ができないことがデメリットと言えます。初心者の方でも始めやすい仕組みになっていますが、例えば、月々のちょっとした黒字や浮いた分、お小遣いの範囲内など、本当に少しずつコツコツと貯蓄したい方には少々敷居が高い可能性があるでしょう。

SBI-ファンドロボ(SBI証券)…NISA

SBI-ファンドロボ(SBI証券)
SBI-ファンドロボ(SBI証券)

SBI-ファンドロボはSBI証券が提供するアドバイス型のロボアドバイザーであり、無料で診断を受けることができます。世界的に有名で実績のあるモーニングスター社の評価データを採用しており、常に最新のデータで診断を受けられるのが特徴です。

  • メリット

SBI-ファンドロボはご自身の年代や投資の経験、リスクに対する考え方を元に、まずは運用スタイルを提案してくれます。次に投資したい国や商品を選ぶことで、さらにご自身に合った商品を絞り込んで提案してくれるので、投資や資産運用にありがちな「選んだり悩んだりするコスト」が少ないです。同時にしっかりとした運用実績のあるモーニングスター社の最新データを元に選ばれた良質な商品であり、不安を感じることなく投資や資産運用を続け安くなります。

  • デメリット

優良な金融/投資商品を厳選し、リスクやリターンを自分で決められる反面、自由度や意志決定権に物足りなさを感じてしまう可能性があります。たくさんの提案から自分でいくつか選び、状況に応じて投資と資産運用したい方ですと不自由に感じることもあるでしょう。

マネックスアドバイザー(マネックス証券)…iDeCo

マネックスアドバイザー(マネックス証券)
マネックスアドバイザー(マネックス証券)

マネックスアドバイザーはiDeCoポートフォリオ診断と呼ばれるアドバイス型のロボアドバイザーです。iDeCoで運用した資産を受け取る際に一括、または年金と同じように受け取ったり、半分を一時金、もう半分を年金のように受け取ることができます。

  • メリット

マネックスアドバイザーは加入コストやランニングコストが抑えられるのがメリットであり、投資や資産運用で得た利益が目減りしにくくなっています。同時に60才で受け取る方法を選べるので、NISAや他の投資、資産運用の状況や、ライフプランに応じて、老後の資産運用がしやすいのもメリットと言えるでしょう。

  • デメリット

元々、iDeCoは対象となる投資/金融商品が少ないですが、マネックスアドバイザーは他と比べてもさらに選択肢が狭まってしまうのがデメリットです。もちろん、投資の選択肢が狭まる=リスクを減らすことでもありますが、自由度が少なくなる分、投資するメリットが低減してしまうことは否めません。

SMBCロボアドバイザー(三井住友銀行)…NISA/iDeCo

SMBCロボアドバイザー(三井住友銀行)
SMBCロボアドバイザー(三井住友銀行)

SMBCロボアドバイザーは三井住友銀行の提供するアドバイス型ロボアドバイザーであり、NISAとiDeCoの両方に対応しています。iDeCo、NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAに対応しており、好みに合わせて投資や資産運用を一元化することが可能です。

  • メリット

SMBCロボアドバイザーは三井住友銀行でいずれかの口座を開設することで無料で診断を受けることができます。目的や計画に合わせてリスク、リターンを決めながら厳選された商品に投資や資産運用が可能です。リバランスにも対応しており、例えば状況が少しずつ変化していることに気づかず、いつに間にか損をしてしまうようなリスクが軽減されます。

  • デメリット

SMBCロボアドバイザーの三井住友銀行のデメリットは、振込手数料や各種手数料が安い反面、信託報酬が他と比べてやや高く感じることです。投資や資産運用では小さなパーセンテージが後々の利益に影響するため、目的や計画、資産運用の進捗次第で利益が目減りするか、予想したよりも増えない可能性もあることを考慮しておきましょう。

まとめ

この記事では、NISA、iDeCoそれぞれに対応するロボアドバイザーについて紹介しました。
共通して言えるのはアドバイス型のロボアドバイザーの場合は最終的に自分で選ぶ必要があるということ。同時にNISAやiDeCoはローリスク・ローリターンの投資、資産運用であることを決して忘れてはいけないということです。
ハイリスク・ハイリターンの投資や資産運用は非常に魅力的ですし、税制の優遇を考えなければチャレンジしてみたいと考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、着実に資産を増やすため、またはライフプランに合わせて無理せず、リスクを少なくしながら、人生に必要な「お金」を貯めるための方法として、NISAやiDeCoを利用するほうが安心、安全だけでなく、安定につながるということを忘れてはいけません。
また、ローリスク・ローリターンとはいえ、投資は投資です。様々な商品がありますが、信頼できる企業やブランドを選び、悪質な業者に騙されないよう注意することをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事がNISAやiDeCoに対応したロボアドバイザーが気になっている方、資産運用や投資初心者の方のお役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人

QEEE編集部

QEEEmagazineはマーケター、人事、エンジニア、営業企画などの企画者に役立つコンテンツをそれぞれ領域のスペシャリストが発信していきます。

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