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連結会計システム7選を比較|連結会計システムの機能と利用メリットとは?

2021年08月10日

連結会計システム
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連結会計システムは、グループ会社の会計情報を統合して正しい連結決算を行うための機能を持った会計システムです。連結会計を行ったことがある人であれば、連結会計に特有の処理の複雑さや作業負担、連結調整に関する知識の属人化といった課題が容易に想像できるでしょう。
この記事では、連結会計システムにどのような機能が備わっているか、またどんなシステムが提供されているのか具体的な製品について紹介します。

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連結会計システムとは

連結会計システムは、通常の会計システムとは異なり、連結会計専用の会計システムです。グループ会社の情報を収集・合算して、連結調整仕訳を行って、連結財務諸表を作成することができるのが、連結会計システムです。

まず連結会計の概要を、続いて、連結会計システムでできることを解説していきます。

連結会計とは

連結会計とは、親会社・子会社・関連会社といったグループ企業全てを一つにまとめ、決算を行う会計のことをいいます。連結決算、という呼び方をすることもあります。

上場企業はすべて決算情報を開示する義務がありますが、親会社は、連結グループ全体の財政状態や経営成績を統合して開示する必要があります。連結グループ全体の財務指標から実態を把握することでグループ内での不正を防ぎ、投資家は正確な投資判断が可能になるのです。

連結決算の対象範囲は、経済的な意味において支配従属の関係にある子会社全てとされています。

参考:「連結財務諸表に関する会計基準」公益財団法人財務会計基準機構
https://www.asb.or.jp/jp/wp-content/uploads/20200331_06.pdf

連結会計システムでできること

連結会計システムでは、子会社からの会計データ収集、合算、連結調整、連決財務諸表の作成を行うことができます。

子会社からデータを収集

連結会計システムではまず、親会社、連結子会社、持分法会社の会計情報や内部取引データを収集します。

Excelなどによるデータ収集の場合、各社から情報収集をした連結担当者は、そのデータの転記作業に時間を割く必要が生じますが、連結会計システムを導入すれば、それらのデータを自動で収集することが可能になります。

また、手作業によるデータ収集・整理作業とは違って、連結会計システムの場合は収集したデータの異常値なども発見することができ、子会社等への確認・修正依頼をスムーズに行うことができます。

各社から集めたデータの合算と調整仕訳

各社から集めた個別の決算データは単純合算された後、連結決算特有の調整を行う必要があります。
調整としては次のようなものがあります。

  • 個別会計システムにおける勘定科目の違いの集約や整理
  • 内部取引の処理(投資と資本の相殺消去、取引先の相殺消去など)



グループ会社の数が少なければ手作業で仕訳処理することもできますが、会社の数が多くなればなるほど、連結担当者の作業の負担は大きくなることが予想されます。
連結会計システムでは、各社から集めたデータを元に、内部取引の相殺消去や仕訳を自動で行ってくれます。

連結財務諸表を出力

各社から個別の決算を集計し、その合算されたデータに連結決算の調整・修正仕訳を反映させたものが、連結財務諸表となります。
連結会計システムでは、調整・修正後の連結財務諸表を出力でき、また、過去のデータも合わせて一元管理することができます。
システム上で情報の検索をスムーズに行えるので、作業効率を上げるのに役立ちます。

連結会計システムの機能

それでは、連結会計システムの機能について具体的に見ていきましょう。

連結財務諸表の作成

連結財務諸表とは次の4点です。

  • 連結貸借対照表
  • 連結損益計算書
  • 連結キャッシュフロー計算書
  • 連結株主資本等変動計算書

連結予算作成

連結会計システムのなかには、単体予算から連結予算を作成する機能や、前年実績から連結予算を作成する機能があります。
予算作成の機能があれば、事業や部門ごとに予算を作成し、実績との比較・管理を行うことが可能です。そうすることで、グループ企業全体の経営状態を把握することが容易になります。

子会社等からの情報収集

子会社等から、連結財務諸表の作成に必要な情報を収集します。その際、収集したデータに誤りや異常数値が見つかった場合は、エラーチェック機能によって確認を促してくれます。そうすることで、連結財務諸表の整合性を保つことができるのです。

範囲連結

連結会計システムによっては、連結の範囲を定義して、特定のグループを対象にした任意の連結財務諸表を作成することが可能です。

サブ連結機能

グループ企業内に、親会社、子会社、孫会社と存在する場合、子会社と孫会社を対象範囲とした連結財務諸表を作成することも可能です。サブ連結機能と呼ばれる機能です。

多言語・外貨への対応

連結会計システムでは、海外にグループ企業が存在していても利用できるように、多言語への対応機能が備わっているものもあります。外貨への対応として、為替レートを自動で円換算する機能が搭載されているものもあるので、そうした機能によって、国内・海外問わず、リアルタイムな情報収集が可能になるのです。

IFRS(国際会計基準)対応

IFRSとは、近年導入が進められている新しい国際会計基準のことです。連結会計システムによってはIFRSに対応したものもあるので、海外に拠点を持つグローバルな企業にも適しています。

連結会計システム7選

それでは、連結会計システムを7選紹介します。連結会計システムは一般的に高額で数百万円単位となり、個別問い合わせや見積もりが必要となります。

DivaSystemLCA

DivaSystemLCA_株式会社ディーバ

【提供会社名】株式会社ディーバ
【タイプ】オンプレミス
【価格】お問い合わせ
【特徴】
国内シェアNo.1※の連結会計システムで、グローバル企業向けのソリューションと、中堅企業向けのソリューションがあります。
グローバル企業向けのソリューションでは、連結決算の早期化を図るだけでなく、連結ベースでの管理会計を作成するのをサポートします。もちろん、多言語や多通貨に対応しており、サブ連結の機能も備わっています。
中堅企業向けのソリューションでは、これから連結決算を始める方向けのパッケージが容易されています。「開示標準パッケージ」というテンプレートを使用することで、出力データを開示システムと連携させることができます。中堅企業、あるいは成長企業向けのソリューションということで、低コストでありながら高品質なシステムとなっています。
※富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場 2012~2020年版」連結会計ソフト(パッケージ)

eCA-DRIVER

eCA-DRIVER_株式会社 TKC

【提供会社名】株式会社 TKC
【タイプ】クラウド
【価格】お問い合わせ
【特徴】
eCA-DRIVERは、個別会計の情報収集から、連結修正仕訳の自動生成、そして連結財務諸表の出力に至るまで、連結業務に役立つ機能を豊富に取り揃えています。
個別会計のデータ収集にあたって、子会社側の経理担当者は、財務諸表等のデータをエクセルに近い画面で入力することができます。これにより、連結担当者だけではなく、データを送信する側の担当者もまた、業務の負担を軽減することが可能になります。また、科目残高の増減分析ができるので、監査対応の業務を効率化できます。オプションで予算連結業績管理システムなどの拡張機能を利用することも可能です。

STRAVIS

STRAVIS_株式会社電通国際情報サービス(略称 ISID)

【提供会社名】株式会社電通国際情報サービス(略称 ISID)
【タイプ】オンプレミス
【価格】お問い合わせ
【特徴】
STRAVISは、毎年の制度連結を運用できるだけでなく、月次連結、連結予算、見通しの策定、そして中期経営計画といった、任意の管理連結業務を行うことができます。標準機能が豊富なため、カスタマイズせずとも導入・運用が可能です。
連結決算業務には確認作業が伴うものですが、高度な検証機能と豊富な検証帳票が備わっているため、検証・確認作業の工数の大幅な削減に貢献します。
また監査業務においては、社内の人間に対してだけでなく、監査人に対してもSTRAVISユーザID等を付与することによって、監査対応にかかる工数を削減することが可能になります。
ブラザー工業株式会社、日本電産株式会社、京セラ株式会社などの大手企業も利用しているシステムです。

BTrex連結会計

BTrex連結会計_株式会社ビジネストラスト

【提供会社名】株式会社ビジネストラスト
【タイプ】オンプレミス
【価格】お問い合わせ
【特徴】
BTrex連結会計は、担当者でも検証をしやすいシステム構成で、直感的な操作性を備えているので、連結業務の面倒な引き継ぎに余分な時間をかけずにすみます。
「Enterprise Edition」を使用することで、たとえばグループ再編や資本政策の財務イメージをシミュレーションすることが可能です。データを一元管理するので、そのシミュレーション結果をグループ全体に展開し、すばやく情報共有することができます。
また、BTrex連結会計はサポート体制が充実しており、経験豊富なインストラクターが、導入初期から運用後の長きにわたって、幅広くサポートします。

BizForecast FC

BizForecast FC_プライマル株式会社

【提供会社名】プライマル株式会社
【タイプ】オンプレミス
【価格】お問い合わせ
【特徴】
連結決算のデータを裏付ける各種資料をBizForecast上で管理することができます。資料のフォーマットはPDF、WORD、EXCEL、JPG・GIF等が可能です。
子会社等からの情報収集業務にあたっては、自動仕訳を完了させた後に、収集したデータのミスが判明することもありますが、そうした状況を避けるため「プレプルーフ方式」が採用されています。これにより、再処理実行にかかる負担を軽減します。
日本語、英語、中国語については標準対応しています。その他の言語については、拡張することで使用可能です。

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OBIC7連結会計システム

OBIC7連結会計システム_株式会社オービック

【提供会社名】株式会社オービック
【タイプ】オンプレミス
【価格】お問い合わせ
【特徴】
連結会計にかかる一連の作成業務をトータルでサポートします。OBIC7を使っている会社の場合は、財務会計・固定資産から、ワンクリックで連結データの収集をすることができます。
またオプション機能としては、資本連結オプション、連結セグメントオプション、連結情報入力オプションがあります。
資本連結オプションは、グループ企業間の資本変動取引を一括管理し、資本連結仕訳を自動で作成できる機能です。
連結セグメントオプションは、事業セグメント毎に予算や実績の管理を行うことができる機能です。残高管理や配賦処理もできるので、多様なマネジメントをサポートします。
連結情報入力オプションとは、多言語・多通貨に対応したオプションで、各社の進捗管理機能などがあります。

SUPER COMPACT Pathfinder

SUPER COMPACT Pathfinder_富士通株式会社

【提供会社名】富士通株式会社
【タイプ】オンプレミス
【価格】お問い合わせ
【特徴】
SUPER COMPACT Pathfinderは、連結決算業務を行う「CORE/CORE Prep」、拡張モジュールとしてデータ収集効率化を強化する「DFS」、管理用資料の作成を支援する「Pathfinder関数」と3つの製品があります。
「CORE/CORE Prep」は、連結決算業務の基本機能を搭載しています。連結決算の処理過程を可視化することで、監査にも対応しています。
「DFS」は、子会社からの情報収集を効率化させるシステムです。連結担当者の作業負担だけでなく、子会社の経理担当者の運用にも効率化を促進します。
そして「Pathfinder関数」は、多様な分析軸によってレポーティングする機能を備えており、連結決算業務の情報のアウトプットまで強力にサポートします。

まとめ

連結決算の作業は、関係各社のデータ収集から始まります。すべての情報が集まったところで、情報を精査し、その後連結仕訳を経て、連結財務諸表が完成します。
会社によっては、最初のデータ収集の作業だけでも時間のかかる作業になります。
連結会計システムを導入すれば、連結決算にかかる工数の削減を図ることができます。また、人為的なミスをシステム上で未然に防ぐこともできます。さらには、連結会計システムの導入によって、業務の可視化が促進されるので、監査対応としての役割も果たします。
連結会計専用のシステムのほかERPでも連結会計が可能なシステムがあります。自社の運用に合わせた連結会計システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

QEEE編集部

QEEEは、INTLOOP株式会社が運営するビジネスの総合ポータルサイトです。 多様なコンサルティング実績をもつINTLOOPのノウハウを生かし、あらゆる経営課題・ビジネスの悩みを解決するサービスを提供しています。 QEEEマガジンでは、マーケター・人事・エンジニア・営業などの各職種に向けて、SaaS比較やビジネスコラムなどのコンテンツを各領域のスペシャリストが発信しています。

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