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RPAエンジニアとは?~仕事内容、必要なスキル、将来性、年収相場、求人需要~

2021年08月03日

RPAエンジニアスキル求人

RPAの普及に伴いRPAに精通する「RPAエンジニア」が注目されています。RPAエンジニアはRPAツールをより有効活用できる知識や経験が必要とされており、RPAによる自動化を推進するためには欠かせない存在です。ほとんどのRPAツールは非IT職でも扱いやすいユーザーインターフェイスとなっています。

しかし、RPAエンジニアやRPAを運用管理する担当者がいたほうが、業務を自動化できる範囲や保守、運用やメンテナンスが安心なのも確かです。

今回はRPAエンジニアの主な仕事内容やスキル、将来性や求人状況についてご説明します。

RPAエンジニアの主な仕事内容

はじめにRPAエンジニアの主な仕事内容についてチェックしてみましょう。

業務分析・要件定義

RPAツールで業務を自動化するためには自動化できる業務の範囲や業務内容を分析が必要です。自動化する業務を策定するために必要な情報として、作業に要する時間、作業手順、作業頻度など実際にどれくらいの時間や手間暇が掛かるのかを分析します。

可能な限り社内の業務を洗い出しながら、優先的に何を自動化するかべきかの策定も必要であり、実務に携わる担当者へのヒアリングなども欠かせません。同時に自動化することでどれだけ時間削減に繋がるのか、実際に自動化することでどれだけ効率化が図れるのかも考える必要があります。

また、RPAエンジニアが自動化する業務内容に知見がない場合は、何のための業務なのか、どんな立ち位置の業務なのかを学ばなくてはいけません。RPAエンジニアとは単にロボットを作成するようなエンジニアではなく、企業や組織内の業務を把握し、自動化による恩恵を最大限に引き上げるための存在です。自動化する業務の範囲が作成されたら、次にどのような形で自動化するか要件定義し、ロボットの構築、開発段階へ進みます。

開発(ロボット構築)

実際に実務で使われているソフトウェアがインストールされているパソコンと環境に合わせて、RPAツールによってロボットを作成する段階です。業務分析や要件定義の段階で得られた作業手順とパソコンの実操作を照らし合わせながら、人間が行うのと同じ挙動となるようにする必要があります。

RPAツールでロボットを作成する場合、作業手順を録画してロボットを作成するもの、簡単なプログラミングによってロボットを作成するものなど様々です。どちらの場合でも実際の作業速度と同じにするのではなく、パソコンのスペックに合わせながら一つ一つの作業が動作する時間を短縮します。同時に何らかのエラーや誤作動が起きた場合を想定しておき、問題が発生した時に通知や表示がされるような工夫も必要です。

また、ロボットを開発するだけでなく、何らかの形でRPAそのものが停止した時のために自動化した作業部分のマニュアル化も行います。誰でもロボットを使えるように、起動や停止する手順についてもマニュアルに記載しておくことで、異常発生時にもすぐに対応可能な体制を作り上げることが可能です。

保守・運用

RPAは自動化して終わりというものではありません。業務内容は状況や環境に応じて変化するものですし、利用しているソフトウェアのアップデートなどによって微調整する必要があるからです。

また、RPAによる自動化が進むにつれロボット同士の連携や人間の目視によるチェックの部分も変化します。RPAが自動で動き続けられるように保守することもRPAエンジニアの仕事です。そして、RPAツールを運用しながら、さらに自動化する業務を増やすことでより業務全体の自動化や効率化を進めます。実務に携わる人間にロボットを作成してもらえるようにRPAを学習する機会を設けて、特定のRPAエンジニアだけでなく複数の人材によって自動化を推進することも有効です。

その場合、ロボットのブラックボックス化や属人化とならないようロボット作成の提案、ロボット作成の承認、作成したロボットのチェック、作成されたロボットの一元管理などのフローが必要となります。RPAエンジニアは「RPAツールで業務を自動化するだけの仕事」ではなく、RPAツールで業務を自動化しながら、保守、運用や障害対応も含めて社内全体の自動化を統括する立場と言えるでしょう。

RPAエンジニアに必要なスキルセットと資格

次にRPAエンジニアに必要なスキルや経験、資格について説明します。

RPAエンジニアとして必要なスキル、経験

RPAエンジニアに求められるスキルや経験を挙げてみます。

  • WindowsのOSやソフトウェアに関する知識
  • オフィスアプリケーション全般の機能や操作方法
  • VBAやExcelマクロなど簡単な自動化を実装可能
  • パソコン本体や周辺機器の接続や操作に関する基礎知識
  • WinActorやUiPathなどRPAツールに関する知識

上記以外にも社会人経験や複数人と作業や業務をした経験など、携わった実務が多ければ多いほど有利です。

なぜなら、実際にRPAツールで業務を自動化するためには業務内容や作業手順を理解する必要があるからです。もちろん、全ての職種や業務を経験することはできませんが、経理や総務、事務などバックオフィス関連の経験、または電話やメールによる顧客対応など「パソコンを使って仕事をしたことがある」ということも最低限求められるでしょう。

その他にも営業職や専門職、開発部門やエンジニア部門なども含めて「現場の声や気持ちがわかる」こともRPAエンジニアに必要となる経験です。また、最低でもWindowsやパソコンに関する知識や経験が必要になります。パソコンの基礎的な操作や知識がないままですと業務を自動化することは難しいからです。同時にWinActorやUiPathを利用した経験があるとRPAエンジニアとしての価値はさらに高まるでしょう。

その他、利用するRPAツールに合わせてプログラミングの知識や経験も必要となります。例えばWinActorやUiPathのようにGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)によるロボットやプログラムを作成できるものであれば、プログラミングの基礎的な考え方や知識で充分です。

しかし、RPAツールを利用せず特定のプログラミング言語によって自動化を推進する場合はそれぞれのプログラミング言語の知識や経験が必要となります。RPAエンジニアを目指す場合は最低でもパソコンの基礎知識を身に付けること、そして何らかの実務に携わった経験があった方が有利ということを覚えておきましょう。

RPAエンジニアの資格

RPA技術者検定
NTTデータ株式会社「RPA技術者検定」

RPAエンジニアになるための国家資格や必須となる条件は今のところ存在しません。RPAエンジニアとしての知識や経験の指標となる資格としてはWinActorを提供するNTTデータ株式会社の「RPA技術者検定」があります。その他には必須ではありませんが、ITパスポートや基本情報技術者(FE)などの国家資格を取得するために勉強することで、パソコンやITに関する知識の底上げすることが可能です。

RPAツールでは「非IT職でもロボットが作れる」といったような文言を見受けますが、実際にはIT技術に関する知識や経験、プログラミング言語の基礎知識があった方がより効率的に使いこなせるのは間違いありません。RPAエンジニアとして働きたいと考えているのであれば、未経験はOKだとしても未知や無知な状態で挑まず、ある程度の基礎知識や経験を積み重ねる努力が必要だということを覚えておきましょう。

尚、RPA技術者検定のより詳しい解説は下記のリンクをご覧ください。

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RPAエンジニアの将来性

次にRPAエンジニアの将来性についてもチェックしておきましょう。

RPAは発展途上とも過渡期とも言われている

現在はRPAツールによって業務の自動化が普及しつつある段階であり、目に見えた実績を挙げている企業やブランド、メーカーが目立ちます。同時にRPAが急速に普及していたり、2016年がRPA元年と呼ばれたりするのも「今まで自動化できなかったものが自動化されているだけ」の段階だということです。

RPAによる自動化はさも万能かのように言われますが、あくまでも業務の一部を自動化する技術に過ぎません。もちろん、職種や業種、業界との相性もありますが、人間がしなければならないことは、やはり人間がしなければならないのです。

現時点で自動化が進んでいる業務については「元々人手や時間を掛けて行っていた業務」ばかりであり、時間削減や作業負担の軽減となるのはごく当たり前のことと言えます。自動化できる部分の自動化が終われば、必然的にRPA市場における急成長や普及は落ち着くと見られているのがRPAが過渡期と言われる理由です。

また、RPAは三段階で構成されており、第一段階のRPA、第二段階のEPA、第三段階のCAの中の第一段階が普及している段階でもあります。RPAによる自動化の技術はまだ成長する余地があることから、RPAは発展途上の段階であり、普及に伴い技術が進歩することを考えると将来性が非常に高いことがわかります。

ITやAI、IoTの技術とともにさらに複雑な業務の自動化が可能に

RPAによる自動化できる業務の範囲は現段階ではパソコンのデスクトップ上にあるソフトウェアや作業の自動化に過ぎません。もちろん、簡単な条件分岐であれば自動化できますし、単にコピペを繰り返すだけの段階はとっくに過ぎています。ITやAI、IoTの技術が発展することでRPAの技術も比例して高度となり、さらに複雑な業務をこなせるようになるのは確かです。

将来を見据えて考えると企業や組織としてもRPAエンジニアを育てておく価値はありますし、専任者や担当者を抱えることもやぶさかではないでしょう。新しいRPA技術に対応できる状況を整えておこうとする企業であれば、それなりの立ち位置や年収を提示してくれる可能性も非常に高いです。

特にRPAで業務を自動化した成功事例を体験した企業であれば、RPAの最新技術をいち早く導入することがビジネスをさらに加速させるための起爆剤となることを知っています。RPAエンジニアになりたいのであれば、将来的にどのような形でRPA技術が推移するのか、または現時点での最新の技術はどんなものなのかなど、アンテナを高くしておくのがおすすめです。

RPAそのものがインフラの基盤として活躍する時代へ

RPAは現時点では業務全体の一部を自動化するサポートツールのような印象があります。しかし、RPAの技術がさらに進化することで人間にとってかけがえのない技術として必要とされることは間違いありません。AIやロボットに任せられる業務の範囲が広がることで、時間的な拘束や肉体的な疲労から開放されるようになります。

例えば新幹線や電車、車やバスのように人間にとって便利な形でインフラの基盤として活躍する時代が訪れるということです。今では自動ドアやエスカレーター、エレベーターがあるのはごく当たり前ですが、技術が進歩する前は自分で歩いたり、階段を登ることがごく自然なことでした。現在では遠くに行くなら新幹線や飛行機、高いところに行くならエレベーターやエスカレータを使うのがごく当たり前と言えます。

現時点でのRPAはあくまでもパソコンやサーバー上の業務を自動化する技術ですが、その他の科学技術と組み合わさることで、仕事だけでなく生活に関する家事や育児の自動化も将来的には可能となるでしょう。

現在から未来への技術の進歩を考えると、RPAエンジニアの未来や将来性は非常に明るいと言えます。

下記リンクでは、RPAの市場についてより詳しい解説を行っております。ご興味のある方はこちらもあわせてお読みください。

RPAエンジニアの年収相場と求人状況

最後にRPAエンジニアの年収相場と求人状況についてご紹介します。

年収相場

RPAエンジニアは経験者と未経験者で相場が大きく異なります。経験者であれば年収500万円~最高3000万円、未経験者でも400万円~500万円前後です。RPAエンジニアはSEやプログラマからのキャリアチェンジもしやすい職業であり、スキルや経験が伴えばそれなりの年収は狙えるでしょう。同時にプロジェクトリーダーやマネジメントなどの実績があれば年収がさらに増加します。

RPAエンジニアの職種的にも未経験からチャレンジできる内容ですから、最初は経験者と比べて年収が安く感じたとしてもキャリアを積み上げることで年収アップを狙うことも難しくありません。

また、経理や事務、総務といったバックオフィスの経験があれば、実務に携わる人間とのコミュニケーションもしやすくなることから、プログラミングの基礎知識を身に付けるだけでRPAエンジニアとして働くことも不可能ではないでしょう。RPAエンジニアとしての経験はないけれど、実務でRPAツールを使っていたり、ExcelマクロやVBAを日常的に使っていたりした経験があればRPAエンジニアにキャリアチェンジする素養があるということになります。

求人状況

大手求人サイトの公開求人数をリサーチしたところ、少ないところでは2桁、多いところでも1500~2000件程度です。同じくSEやプログラマで検索すると最低でも4桁、多いところでは1万~2万件の求人があり、RPAエンジニアの求人数は約10分の1であることがわかります。

現時点での求人数は決して多くありませんが、将来性を考えるとキャリアを積んでおくことで柔軟に転職や再就職しやすい職業なのは確かです。例えば、バックオフィス系の経歴に加えて、RPAエンジニアとしての知識や経験を詰み、その上でエンジニアやSEの勉強をするような形でキャリアプランの形勢もしやすいと言えます。同時にRPAエンジニアとしての働き方は正社員だけでなく派遣社員や業務委託といった方法もあり、人によってはフリーランスや副業としてRPA業務を受注することも可能です。

今までの職務経験によってはRPAエンジニアではなく、RPAコンサルタントとして業務委託を受注するという働き方もあります。ロボットの作成以前である業務分析や要件定義に対するアドバイスや提案を行う仕事を請け負うという形です。

また、RPAエンジニアが主ではなく、サブ的なスキルとして「RPAツールの使用経験がある」という提示をすることで、様々な業種に挑戦できるのもRPAの魅力とも言えるでしょう。まだRPAが普及していない業界や職種にRPAを構築できる人材として自分を売り込めるようになれば、どんな業界でも通用する人材になるのは間違いありません。

まとめ

RPAエンジニアの詳細や将来性、求人状況についてご説明しました。

RPAエンジニアは未経験でもチャレンジできますし、プログラミングの知識や経験だけでなく、バックオフィス系の経歴があるだけでも挑戦できる職業です。RPAツールそのものを使ったことがなくても、ExcelマクロやVBAについて習熟していれば未経験でもさほど問題ないのも魅力と言えます。

なぜならRPAツールは非IT職でも自動化できるようなインターフェイスを備えているからです。営業や事務、開発や人事や経理と同じようなレベルでRPAという職種が浸透する日もそう遠くないでしょう。様々な職種や業界との相性も良いですから、これからの時代に合わせて柔軟にキャリアアップやキャリアチェンジするためにもRPAエンジニアとしての経歴を持つことは非常におすすめです。

最後までお読み頂きありがとうございました。この記事がRPAエンジニアになってみたい、またはRPAエンジニアとはどんなものなのか悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。

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この記事を書いた人

QEEE編集部

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