ソリューション

【無料・有料10選】暗号化ソフトでファイルを安全に送付!選び方もあわせて解説

2021年04月26日

暗号化ソフト

暗号化ソフトは秘匿性の高い情報を難読化させることで、データ流出を防ぐソフトです。
暗号化ソフトを利用せず情報を保持しておくと、PCやタブレットなどの紛失やマルウェアの感染などによって、秘匿性のある業務のデータが悪用されてしまう恐れがあります。
無料の暗号化ソフトも多くありますがほとんどのソフトにはサポート体制がなく、万が一不具合が起こった際にすぐに改善できず情報漏洩につながってしまう場合もあります。不安な方はサポート面で安心のできる有料ソフトの導入を行いましょう。
そこで今回は重要なファイルやメールなどのデータを守るためにサポート体制がしっかりしており、信頼して利用できる暗号化ソフトについてご紹介します。

暗号化とは

暗号化とは「平文のデータを一見意味の分からないデータへ置き換えてセキュリティの確保を図ること」です。

平文のデータとはプレーンテキストのような、誰が見ても内容がすぐ分かるデータを指します。平文のデータをそのまま保存したりインターネット送信したりすると、情報漏洩の可能性は高まります。

しかし暗号化によって変換を行い解読できないようにすれば、セキュリティが確保されビジネス上重要なデータも安心して管理可能です。暗号化されたデータを元に戻して利用できるようにすることを「復号化」、そして復号するのに必要なデータを「鍵」と呼びます。

暗号化方式の種類

暗号化方式にはいくつか種類があります。

共通鍵暗号方式

データを暗号化する際と復号化する際に、同じ鍵を利用する方式です。

  • RC4
  • DES
  • AES

などの種類がありますが現在では「AES」が一般的になっています。

処理が高速で時間が掛からない点がメリットですが、データをやり取りする人が増加するとそれだけ鍵の数も増えてしまう欠点があります。またインターネット上で鍵を送信した際、外部のハッカーなどに鍵を盗難されてデータを複合されてしまう危険がある点もデメリットです。

公開鍵暗号方式

暗号化する鍵を「公開鍵」、復号化する鍵を「秘密鍵」として管理する方法です。

  • RSA
  • 楕円曲線暗号

といったアルゴリズムが使われます。

生成する鍵の数を少なく抑えられるのがメリットです。また秘密鍵は外部に基本公開されず、データを受信する人が持っているので鍵が漏洩してしまう危険性を減らせる点もポイントになっています。

ただし暗号化する際の処理が遅くなる点がデメリットです。現在は共通鍵を公開鍵方式で暗号化するといった「ハイブリッド方式」で両者の欠点を補った暗号化が行われています。

暗号化ソフトの無料・有料の違い

暗号化ソフトには無料と有料の2タイプがありそれぞれ特徴が異なります。

サポート

無料ツールではコストを抑えるためサポート面を削っているケースが多いです。

  • パスワードを紛失した場合のデータ復旧
  • ソフト動作がおかしいときの対応

といったサポートを受けられないため、暗号化ソフトの不具合により何か自社の不利益を被ったとしても、対応は求められないと認識しておきましょう。

セキュリティ

無料ツールはセキュリティ面に関する懸念があります。
たとえば以下のようなセキュリティリスクが考えられます。

  • 暗号化技術が古くてハッカーの標的になる恐れがある
  • バージョン更新がないままセキュリティホールが放置されている

最新の暗号化技術に対応しているか、バージョン更新がこまめに行われているかを確認しましょう。
結論として、

  • 利用規模が小さい場合(個人利用の場合)は無料
  • 利用規模が大きい場合(企業利用の場合)は有料
  • セキュリティが最重要となる場合は有料

と使い分けたほうが安心です。

【無料】手軽に使える暗号化ソフト

無料で手軽に使える暗号化ソフトを紹介します。なお、無料・有料の違いは前項を参考にしていただき、自社の用途に適しているソフトであることを確認していください。

アタッシェケース

アタッシェケース

【概要】
Windows向けの暗号化ソフトです。アルゴリズムには「AES-256」という世界標準の仕組みを採用しています。

ドラッグ&ドロップで簡単にファイル暗号化が完了します。また復号化にはパスワードを入力するだけで済むので手間が必要ありません。アタッシェケースなしでの復号も可能です。

データの圧縮率についても自由に設定可能で、インターネット上での通信をなるべく抑えてファイルを高速にやり取りしたい方にも適しています。

【暗号化対象】ファイル、フォルダ

【有料】暗号化ソフト9選

続いて、ファイル暗号化ソフトを中心に有料の暗号化ソフトを紹介します。有料の暗号化ソフトの中には、無料版(評価版)の提供を行っている製品も存在します。本格的な導入の前に使用してみて、UIや機能を確認するとミスマッチを防げるでしょう。

InterSafe FileProtection

InterSafe FileProtection

【概要】
ファイルを保存するだけで自動で暗号化が行われます。AES256により高度な暗号化が行われるので安全にファイル管理が可能です。

社内では権限を受けていればスムーズにデータ開封できますが、外部環境ではできません。面倒なパスワード管理といった手間も必要なく簡単にセキュリティを確保できます。独自の高速な暗号化処理を採用しているのもポイントになっています。

【暗号化対象】ファイル
【無料版】あり、30日間
【料金】
・InterSafe FileProtection、InterSafe FileProtection for SBC
5-99ライセンス:1万5,000円
100-499ライセンス:1万4,000円
500-999ライセンス:1万4,000円
1,000ライセンス~:お問い合わせください

・InterSafe FileProtection Cloud
Basic Pack(月額):5万円
Basic Pack(年額):60万円
51~(月額/クライアント):1,000円
51~年額/クライアント):1万2,000円

DataClasys

DataClasys

【概要】
国産のファイル暗号化ソフトです。

  • ダブルクリックだけで簡単にファイルを開ける
  • 暗号化前と暗号化後でファイルサイズが変化しない
  • オフラインでいつでも作業ができる

といった点が特徴です。また職制に基づいた管理を行い権限変更なども柔軟に実行できる点もメリットになっています。アカウント管理も簡単です。

【暗号化対象】ファイル
【無料版】あり、30日間
【料金】お問い合わせください

NonCopy2

NonCopy2

【概要】
NECが提供するファイル暗号化ソフトです。
保護フォルダを設定することで、クライアント端末での閲覧や編集を可能にしつつ外部への持ち出しを簡単に禁止できます。また専用のNonCopyフォルダへファイルを移動すると自動でデータ暗号化が実行される点も便利です。
ニーズに合わせて3種類のパッケージが用意されています。

【暗号化対象】ファイル
【無料版】なし
【料金】お問い合わせください

NISMAIL

NISMAIL

【概要】
NonCopy2と同じくNECが提供するデータ集配信ミドルウェアです。

  • UNIXやWindows、Linux 間でのファイル転送を実現できる
  • 業務アプリケーションの連携が可能
  • 動作制御や障害管理などの運用管理が簡単になる

といった点が特徴です。
NISMAILではデータ集配信の機能の中に暗号化機能が含まれています。暗号化の方法としては「RSA」を採用しており、共通鍵と公開鍵方式の選択ができます。
多様なOSで安全にファイル送受信をしたい方へおすすめになっています。

【暗号化対象】ファイル
【無料版】なし
【料金】
・Windows(サーバー機能)
希望小売価格:21万8,500円~1,610万円
標準サポート料金(月額):2,400円~17万5,000円
※OS毎に細かく料金設定がされているため、詳細は公式サイトをご覧ください

Check Point Full Disk Encryption

Check Point Full Disk Encryption

【概要】
ハードディスクごとデータを暗号化できるツールです。ハードディスク全体をハッキングされたり、PCを紛失してデータを丸ごと盗まれてしまうケースも考えられるので、ビジネス上重要なデータがたくさんある環境で利用をおすすめできます。

米国政府の関連機関や大企業での導入実績が豊富で安全性が高いのが特徴です。セキュリティ認証を複数受けているのも信頼の証になります。Windows OSの起動を制限するといった細かいセキュリティ機能が利用可能です。

【暗号化対象】ハードディスク
【無料版】あり、15日間
【料金】お問い合わせください

CipherTrust Data Security Platform

CipherTrust Data Security Platform

【概要】

  • データの検出
  • 保護
  • 制御

といったデータセキュリティにおいて重要な3つの要素をひとつのプラットフォームに集約したセキュリティソフトです。
CipherTrust Data Security Platformを活用することにより、オンプレミス環境だけでなくクラウド環境でのセキュリティリスクも低減することが可能です。
暗号化対象も幅広く、マスキングや鍵管理なども一括で実行出来る他、データアクセス制御や監査ログなども備えており、高度なセキュリティオペレーションを実現出来る点が魅力です。

【暗号化対象】アプリケーション、データベース、サーバー、ファイル
【無料版】なし
【料金】お問い合わせください

ESET Endpoint Encryption

ESET Endpoint Encryption

【概要】
エンドポイントのファイルをリモート制御で防御してくれる暗号化ソフトです。

  • ハードディスク暗号化が軸となった暗号化ソフト
  • リムーバブルメディアやメールといった多彩な暗号化に対応
  • 管理用プログラムが無償で利用可能

といった点が特徴です。
OS認証に関してはパスワードを忘れてしまった場合も、管理画面から回復用のパスワードを用意して復旧が可能になっています。

【暗号化対象】ハードディスク、リムーバブルメディア、ファイル、メール、テキスト
【無料版】あり(管理用プログラムが利用できるライセンス製品の評価版)
【料金】
・ライセンス製品(企業向けライセンス)
6~24ユーザー:1万2,500円、年間更新費3,450円
25~49ユーザー:1万2,100円、年間更新費3,340円
50~74ユーザー:1万1,700円、年間更新費3,230円
2000~2999ユーザー:9,600円、年間更新費2,650円

・パッケージ製品、ダウンロード製品
ESET Endpoint Encryption 新規:1万2,800円
ESET Endpoint Encryption 更新:4,800円

※無料版、料金などを含む情報は公式代理店の情報を参考にしています。
特長|ESET Endpoint Encryption|キヤノンマーケティングジャパン

SafeNet KeySecure

SafeNet KeySecure

【概要】
WindowsやLinuxのファイルサーバーなどに対応しています。「PCI DSS(クレジットカードの情報保護規格)」に準拠したさまざまな機能が搭載されているため、クレジットカードの情報管理の他、マイナンバー情報の取り扱いに関するセキュリティリスクの削減にも有効です。

  • 認定取得のHSMで厳重な鍵の管理ができる
  • アプリケーションの改修が不要なので簡単に導入可能
  • 最大100万個の鍵をまとめて管理できる

といった点が特徴です。
構築から運用までNTTの手厚いサポートを受けられるのも魅力になっています。

【暗号化対象】ファイル、データベース
【無料版】なし
【料金】お問い合わせください

LB ファイルロック3 Pro

LB ファイルロック3 Pro

【概要】
ドラッグ&ドロップだけで簡単に操作できる暗号化ソフトです。

  • ファイルやフォルダー単位での暗号化が可能
  • パスワードや宛先指定などさまざまな認証方法に対応
  • パスワード生成管理ツールを利用可能

といった点が特徴です。
リムーバブルメディアの暗号化も簡単に実行できます。またインストール不要で使用できるポータブル版も同梱されており便利です。

【暗号化対象】ファイル、リムーバブルメディア
【無料版】あり
【料金】
・ライセンスパック
10ライセンスパック:3万8,000円
50ライセンスパック:17万8,000円コーポレートパック(~100ライセンス):29万8,000円
※コーポレートパックは初年度年間保守の加入必須、初年度5万9,600円
・ダウンロード版
10ライセンスパックダウンロード:3万8,000円

暗号化ソフトの選定ポイント

暗号化ソフトを選定する際は次のポイントを確認しておきましょう。

操作がしやすいか

操作のしやすさは重要です。操作しにくいソフトだと現場で定着せずに使われない恐れもあります。モニタリングといった管理者用機能についても使いやすさを確認しましょう。

また操作を間違えないかという点もポイントです。操作を間違えやすいインターフェースになっていると外部に情報漏洩が発生したり、データを複合できなくなるといったトラブルが起きやすくなります。

重要な操作時にきちんと情報が通知されるかなど細かい点も確認しておきましょう。

暗号化する対象

ソフトによって暗号化出来る対象は異なります。具体的には、下記のような対象を暗号化することが可能です。

  • ファイル
  • フォルダ
  • ハードディスク
  • リムーバブルメディア(USBメモリ、SDカード等)
  • データベース など

自社の利用目的によっては、暗号化対象が広すぎるとオーバースペックとなる可能性もあります。自身がどのようなシーンで使用するのかを明確にしたうえで、ソフトの選定を行うことをおすすめします。

暗号化の処理速度

暗号化するのに時間が掛かるツールを使ってしまうと、迅速な業務が実行できずに足を引っ張ってしまう可能性もあります。業務ではセキュリティだけでなくスピードも重要なので、業務効率化の邪魔をしてしまう危険のあるツールは選ばないようにしましょう。
大規模なデータを暗号化する場面が多い際は、データ量が大きくても素早く暗号化できるようなソフトを選べるかも重要です。

サポート体制

有料のツールでは料金に見合ったサポート体制が用意されているかがポイントです。インターネット上の情報だけで判断せずに、実際に対応してもらった際のサポートの質を確認して判断材料にできると安心です。
サポートが料金に含まれているのか、それとも別途オプションとして課金する必要があるのかもポイントになってきます。

料金形態

さきほどご紹介してきたように各ツールごとに料金体系は変わってきます。このため相見積もりも行いながら料金体系とサービス内容を比較して、自社に一番合ったツールを選定できるかが重要です。

また、無料トライアルの有無もポイントになってきます。先述した通り、無料トライアルがあると自社に適しているかを実際に触れながら確認可能です。

まとめ

今回は信頼して利用できる暗号化ソフトについてご紹介してきました。
暗号化ソフトを利用するときは暗号化技術の高さはもとより、使いやすさやサポート体制なども比較検討する必要があります。どのソフトが自社のPCやアプリケーションのデータをしっかり管理できるソフトなのかを料金面も含めて比較してみましょう。

今回ご紹介したソフトはどれも信頼できるのでぜひ検討の際参考にしてみてください。

この記事を書いた人

QEEE編集部

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