MBaaSでアプリ開発をスピーディに!モバイル開発サービス6選
MBaaS(エムバース)はモバイルアプリに基本的に必要とされるバックエンドを提供するクラウドサービスで、MBaaSを利用することでバックエンド機能の開発や運用の工数を減らし、メインの開発に集中することができます。ここではMBaaSに実装される機能やメリット、主要なサービスをご紹介します。
MBaaSとは
MBaaSとはMobile Backend as a Serviceの略称で、スマートフォン向けなどのモバイルアプリで必要とされる機能をクラウドの形態で提供するサービスを指します。ログイン機能やプッシュ通知機能など、よく利用されるバックエンド機能がクラウド上に用意されており、APIで利用することができます。基本のバックエンド機能を開発不要で、コントロールパネルやワークフローで数クリックで構成、実装することができ、開発や運用の工数を削減することができます。
Mobileを省略してBaaS(Backend as a Service)と呼ぶこともあります。
MBaaSでできること
MBaaSに用意されている主な機能をご紹介します。
ユーザー登録、管理
ユーザー登録やユーザーのグルーピング、アクセス制限などユーザー管理に関する機能です。
認証機能
ユーザーを認証するための機能で、PCやスマートフォンなどクライアント端末にかかわらずセキュリティが確保された認証の仕組みが提供されます。
ログ解析
ユーザーのアプリ利用ログを取得して解析を行います。マーケティングや顧客満足度向上に役立てることができます。
メール通知
ユーザーにメールを送信する機能です。登録時や更新時のメールアドレス確認、メールアドレス確認完了、パスワードのリセットなどで利用されます。
プッシュ通知
クライアント端末にリアルタイムで通知が行える機能です。ユーザーにアプリの利用を促したり、アプリの開封率を確認する際に使われる機能です。
位置情報サービスとの連携
位置情報サービスと連携し、ユーザーがアプリを利用している時の現在位置を検索することができる機能です。位置情報に基づいた周辺地域の情報提供などに利用されます。
SNSとの連携
TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSと連携して会員登録やログインを可能にする機能で、より簡単にサービス利用ができるようになります。SNSと連携を行えば、SNSでの投稿も可能となります。
MBaaSを使うメリット
MBaaSを使うメリットは、モバイルアプリにおける基本機能の開発が不要な点、クラウド提供のためサーバーが不要な点、セキュリティリスクを低減できる点が挙げられます。
バックエンド開発が不要でメイン機能に注力できる
MBaaSはモバイルアプリにおける基本機能や必要機能をクラウドサービスとして利用することができるため、開発にかかる工数やコストを削減することができます。これによってメインの開発に注力することができ、素早くアプリを作ることが可能です。
サーバーが不要
MBaaSはクラウドサービスのため、サーバーの用意が不要です。サーバーの設計や構築を行う必要がなく、スピーディーなサービス開始ができます。また、サーバー運用にかかる費用や工数も不要となり、サーバーの障害やトラブルに関する対応、メンテナンス対応も不要です。
バックエンドのセキュリティリスクが低い
MBaaSではデバイスの種類ごとにセキュリティ対策を行う必要がなく、どんなクライアント端末からの利用でもセキュリティが担保されています。そのため、情報漏洩などセキュリティインシデントに関するリスクを低減することができます。
代表的 MBaaS 6選
MBaaSの代表的なサービスをご紹介します。
ニフクラmobilebackend(※2024年3月31日サービス終了)
- 充実した無料プラン
- 豊富な導入実績
- 使いやすいコントロールパネル
【料金体系】
■Basic 無料
■Expert 55,000円(税込)/月額
ニフクラmobilebackendは幅広い業界のアプリ開発に利用されているサービスです。ベーシック、エキスパート、カスタマイズ(料金はお問い合わせ)の3プランあります。無料のベーシックでもさまざまな基本機能を利用することができます。日本語でのサポートがあり、導入実績も豊富です。
Firebase
- Googleのインフラを使っている
- プロダクトごとに自由に組み合わせて利用できる
- 1つのコンソール画面で管理できる
【料金体系】
■Sparkプラン 無料
■Blazeプラン 機能ごとの従量課金
Firebaseは、さまざまなプロダクトから利用したい機能を自由に組み合わせることができます。サービス利用料金は無料で、拡張利用したデータ量に応じて従量課金となるため、コストパフォーマンスよく利用ができます。Googleアナリティクス機能があり、アプリの利用状況やユーザー分析結果は開発やマーケティングに活用できます。
AppPot
- MBaaSとMEAPの両方を提供
- AppPot SDKを利用した素早いアプリ開発
- 必要な機能を絞って導入
【料金体系】
■ユーザーライセンス(ユーザー単位)
一括 20,000円
サブスクリプション1,600円/月額(最最小契約期間:12ヶ月)
■コアライセンス(コア単位)
一括 ¥1,000,000円
サブスクリプション¥80,000円/月額(最最小契約期間:12ヶ月)
※ほかに機能別ライセンス料金プランあり
AppPotは、MBaaSの機能と、さまざまなモバイルOSやモバイルデバイスに一元的に対応できるMEAPの機能の両方を持ったサービスです。AppPot SDKを利用することで、ノンコーディングで効率的に素早くアプリ開発を行うことができます。機能別のコンポーネントとなっており、必要機能に絞って導入が可能です。
IGAWorks
- ユーザー分析のアナリティクス機能
- 売上分析機能
- アドネットワーク会社との連携
【料金体系】
お問い合わせ
ユーザーを分析するアナリティクス機能や、トラッキングURL機能及び、アドネットワーク会社と連携があるのがIGAWorksの特徴です。ユーザーの流れや収益化の分析を行い、マーケティングに活かすことができます。課金データを取得しトラッキングデータを合わせることで、売上データの一元管理可能です。
AWS Amplify
出典:AWS(Amazon)
- 拡張性のあるプラットフォーム
- 数クリックでアプリのデプロイ
- 充実したアナリティクス機能
【料金体系】
■静的ウェブホスティング(無料利用枠)
ビルド & デプロイ 1000 ビルド分/月
ホスティング 5GBのデータストレージ/月・15GBのホスティングサービス/月
※無料利用枠は、12 か月間の AWS 無料利用枠期間終了時に期限切れになります。
■静的ウェブホスティング(従量制料金)
ビルド & デプロイ 0.01USD/ビルド分
ホスティング ストレージ1GBあたり 0.023USD/月・ホスティングサービス 1GBあたり0.15US
DAWSを利用した拡張性あるプラットフォームが利用可能で、無料で利用を開始することができます。数分でバックエンドを構成し、静的なウェブアプリは数クリックでデプロイできる容易さがあります。アナリティクスの機能はJavaScript版、iOS版、Android版があり、JavaScript版が一番充実しています。
Azure App Service
- Windows、Linuxの2つの環境で利用可能
- ブラウザ上だけでWebアプリを構築
- 豊富なテンプレートが利用できる
【料金体系】
■無料プラン
※12ヶ月の無料サービス利用が可能
Web・Mobile・API・API Apps:10
ディスク領域:1GB
コンピューティングの種類:Shared
Azure App Serviceは、AzureのMBaaSで、Windows、Linuxのどちらの環境でもアプリケーションの実行やスケーリングを行うことができます。クラウド内でWebアプリを簡単に編集することができるため、ブラウザがあれば場所を選ばずに開発が可能です。Azure Marketplaceにある豊富なテンプレートを利用できます。
まとめ
MBaaSを利用することで、アプリのバックエンド機能の開発工数や運用工数を削減することができます。メインのアプリ開発のスピード向上やセキュリティリスクを低減するため、上手にMBaaSを活用すると良いでしょう。