プロジェクトマネジメント

今さら聞けない組織マネジメントとは?おすすめの書籍・研修サービスも紹介

2021年08月31日

研修組織マネジメント

集団をとりまとめて目標に向かって進んでいく力は、リーダーや管理職といった立場に抜擢された場合必要なスキルです。しかしよいプレイングをする社員がよいマネジメントをするとは限りません。リーダーや管理職として組織力を高めるためには「組織マネジメントスキル」が必要になってきます。
今回の記事では組織マネジメントにあたって重要な要素やスキル、組織マネジメントについて学習ができる書籍・サービスなどをご紹介していきます。管理職という立場になり組織マネジメントに興味をお持ちの方、社員育成のために組織マネジメントを学ぶ方法をお探しの方などの参考になれば幸いです。

組織マネジメントとは

組織マネジメントとは、「組織が目標達成へ向けて動けるように、組織に関連する要素を適切に管理すること」です。

組織には

  • ヒト(人材)
  • モノ(設備)
  • カネ(予算)
  • 情報


といった要素が絡んでおり、適切に管理ができないと無駄なプロセスが発生したり組織の強みを十分に活かせない恐れがあります。
組織マネジメントにより適切な要素の管理を行い、十分なパフォーマンスを常に発揮できる組織体制を整備しておくことが重要です。

組織マネジメントの重要性

管理職が組織マネジメントを実行する重要性は、以下の通りです。

事業計画の達成

事業計画を達成するには、それぞれの従業員が自分の持てるスキルを活かして協力していく必要があります。しかし組織管理ができていないと従業員がバラバラに動いてしまい、本来の組織の力を発揮できない可能性があります。
組織マネジメントにより適材適所に従業員を配置して仕事ができる体制を構築することで、従業員が協力して仕事に臨めるようになり組織力が向上するのがポイントです。

管理職の負担軽減

管理職は部下の現状管理だけでなく、自分の仕事にも追われています。組織体制が適切でないと管理職へ負担が掛かり、仕事を圧迫する恐れがあります。
しかし組織マネジメントが成功していれば、部下がスムーズに効率よく仕事をこなせるようになるのがポイントです。結果的に管理職の管理業務の負担は減り、自分の仕事に集中しやすくなるでしょう。

個人の働き方に合わせたサポート

組織に属している従業員の働き方は多様化しています。

  • テレワークで在宅勤務を行っている
  • 非正規社員として雇われている
  • 時短勤務で早めに仕事を切り上げる必要がある


こういった多様な働き方に対応しながら組織が結果を残していけるよう、管理職が組織マネジメントを行いながら従業員の現状を把握し、仕事の振り分け内容を考えるといったサポートを行う必要があります。

組織マネジメントで重要な7つの要素

組織マネジメントでは次の7要素が重要なものとして取り上げられています。ちなみに戦略と組織とシステムは「ハードの3S」スキルと人材、スタイルと価値観は「ソフトの4S」に分類されています。

戦略:Strategy

組織が事業を行う際の戦略を立てていきます。
企業が将来の目標へ向けて迷わずに進んでいくためには、

  • 組織の方向性をどこへ持っていくか
  • 商品やサービスをどう展開していくのか
  • 運営のためにどういった調達や開発などが求められるのか


などを決める必要があります。戦略の段階で決めた企業の戦略の基本は、他要素にも影響を与えていくのがポイントです。

組織:Structure

企業が集団として競争力を付けていくためには、組織力を構築しておく必要があります。

  • 仕事の種類や目的
  • 事業部
  • プロジェクト内容


などによって組織構造は分かれてきます。
組織構造において上司と部下のコミュニケーションが確立されており、風通しのよい組織が構築されているかチェックしてみてください。

システム:System

組織が効率よくパフォーマンスを発揮するために必要なのがシステムです。ここで言うシステムとは会計システムといったソフトウェアだけでなく、

  • 目標を管理する制度
  • 人事評価制度
  • 予算を管理する制度


など組織が動く際に必要なルールも含まれています。
時代の流れによって求められるシステムは変わって来るので、柔軟に対応して適正化できるようにしておきましょう。

スキル:Skill

スキルと言うと個人個人の能力を指していると思われているかもしれませんが、7Sのスキルは組織全体が有している能力を表すのがポイントです。

  • マーケティングが上手い
  • 技術力が高い


など、組織が強みにしているスキルは異なってきます。組織のスキルを理解して活かしていくことで、市場で競争優位性を確保しながらビジネスを展開できるようになります。

人材:Staff

組織マネジメントでは個々の人材の管理も重要です。
組織の価値観を理解して動ける人材を採用できるかだけでなく、人材がどのような能力を持っているのかコミュニケーションを通じて本質的に理解していく必要もあります。本質的に能力を見抜けば、本人が思ってもみなかったような能力が開花するかもしれません。
スキル育成やモチベーション確保などにも力を入れていきましょう。

スタイル:Style

事業で培われる会社の雰囲気などはスタイルとして分類されます。
スタイルは現在デジタル技術ありきで考える必要があります。デジタルベースで組織が動いていけるように取組を行う「DX」では、デジタル基盤での組織風土改革が必要となっているからです。
デジタル技術の利活用が当たり前と思えるスタイルを形作っていく必要があります。

価値観:Shared Value

価値観は企業理念を指しています。
企業理念は従業員がなぜ仕事をしているのか理解して前進するために必要なものです。企業理念があいまいだと従業員のモチベーション低下などにつながってしまうでしょう。
価値観が社内できちんと伝わっているのか、意識しながら仕事ができているのかなどを判断して組織マネジメントを実行していく必要があります。

組織マネジメントで重要なスキル

組織マネジメントを行うメンバーには、次のようなスキルが求められます。

リーダーシップ

組織マネジメントを行う従業員には、他のメンバーを導くリーダーシップが必要です。

  • 他従業員から信頼されているか
  • 説得力のあるコミュニケーションを取れるか
  • 自分が一番先に立って指針などを示せるか


などが、リーダーシップにおいて重要な要素になります。自分に不足していると思う場合はスキルを磨いておきましょう。

計画策定・推進能力

組織マネジメントには、組織が達成しなければならない目標を明確に定め、それを基に計画を策定するスキルが求められます。
計画策定の段階では、数値込みで落とし込む必要があります。

  • どのくらいの時間が掛かるのか
  • どのようなプロセスが発生するのか
  • どのくらいの人材リソースが必要なのか


といった点を基に計画を策定し、メンバーに共有します。
また、計画は立てるだけでなく、計画を推し進めるスキルも必要となります。部下が仕事がしやすくなるような仕組みや環境を整え、モチベーションの向上や維持に努めます。

人材管理能力

事業にかかわる人材のスキルや適性などを理解して、適切な場所に割り振るスキルも必要とされます。
トラブルが発生した場合は指導を行い、モチベーション向上などに尽力する必要も出てくるでしょう。そして実際に手で模範的な行動を示すことで、指導の具体性が増して従業員のモチベーションも向上しやすくなるのがポイントです。
自分が率先して動いてみる、の考えが重要になってきます。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は円滑な上下関係を構築するために必要です。
管理職として働いている場合

  • 部下に対するコミュニケーション
  • 経営層に対するコミュニケーション


の2つが発生します。
組織がスムーズに動くためには管理職が部下の課題を聞いて解決できるように動きながら、経営層の戦略を理解したり現場の改善を打診したりするコミュニケーション能力が必要です。

組織マネジメントの参考書籍

ここからは組織マネジメントの参考になる書籍をご紹介していきます。

『マネジメント エッセンシャル版 基本と原則』

出典:Amazon

【著者】
ピーター・F・ドラッカー
【概要】
経営学者として第一人者である著者が書いた書籍です。
企業や政府関連機関でコンサルタントを行うといった豊富な経験から執筆された本著は、マネジメントに関する総合書としてまとめられています。
初心者でも

  • マネジメントの仕事とは何か
  • マネジメントの使命と役割
  • 中長期的な戦略に対する考え

といったマネジメントの基本が詳しく分かる本となっています。

ティール組織 マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

出典:Amazon

【著者】
フレデリック・ラルー
【概要】
大手コンサルティング会社で組織変革プロジェクトに10年以上かかわってきた経歴を持つ著者が書いた本です。
世界12か国で翻訳されて人気を呼んでいるこの本では、人類の歴史において組織がどのように進化してきたか、色の波長で表現しているのが特徴です。そして最新の組織形態を「ティール組織」と呼び、変化の激しい時代になってきたことを説明しています。

膨大なデータに裏付けられた信頼性の高い書籍です。

HIGH OUTPUT MANAGEMENT(ハイアウトプット マネジメント) 人を育て、成果を最大にするマネジメント

出典:Amazon

【著者】
アンドリュー・S・グローブ
【概要】
半導体製造大手「インテル」の元CEOが執筆した書籍です。シリコンバレーの経営者や幹部に読まれて大きな影響を与えています。

  • アウトプットを最大化するための仕事の基本原理
  • マネージャーが注力しないといけない仕事
  • ミーティングの進め方

などのマネージャーとして動くときに悩みの種となる点を実践的に回答してくれているのが特徴です。

プロフェッショナルマネジャー  ~58四半期連続増益の男

出典:Amazon

【著者】
ハロルド ジェニーン
【概要】
ユニクロなどを展開している「ファーストリテイリング」のトップ、「柳井正」氏がバイブルとして紹介している書籍です。
巨大企業の社長兼CEOとして長期増益を成し遂げた著者が、

  • ビジネスの経営は終わりから初める
  • 会社には2つの組織がある
  • 経営においては数字の背後で起こっていることを突き止めることが重要

といった自分のノウハウを生かした論を展開しているのが特徴になっています。

組織マネジメントを取り上げている研修・eラーニング

続いては組織マネジメントについて学べる研修・eラーニングなどをご紹介していきます。

JMAマネジメントスクール

JMAマネジメントスクール_日本能率協会(JMA)

【概要】企業の課題解決をサポートする「日本能率協会(JMA)」が提供しているスクールです。
膨大な数のマネジメントに関する講座が提供されており、テーマや実施日数、参加料などで対象を絞れるようになっています。また一部の講座はオンラインでの受講が可能になっているので、遠方の方も安心です。

  • リーダーシップの開発プログラム
  • リーダーに必要な5つの仕事力
  • リーダーシップスタイルの発見方法


などに関する講座が提供されています。
ただしオンラインの受講ができる講座は一部であり、「Zoom」を利用する必要がある点に注意してください。

【費用】お問い合わせください

インソース

インソース_株式会社インソース

【概要】社会人教育やコンサルティングなどを提供している「インソース」も、組織マネジメントに関する講座を提供しています。

  • 基本的マネジメントスキル
  • 管理職としての基本的な仕事の始め方
  • マネージャーとして課題を整理する方法


などを講座から学べます。
一部カリキュラムは変更の必要がありますが、すべての研修でオンラインでの実施のご相談を受けている点がポイントです。

【費用】お問い合わせください

Schoo 法人向けサービス

Schoo 法人向けサービス_株式会社Schoo(スクー)

【概要】代表的なe-ラーニングサービス「Schoo」の法人向けサービスです。

  • 組織に変革をもたらすマネジメント入門
  • リモート時代のコミュニケーション
  • チームワークの教科書
  • 組織運営研修パッケージ


といった講座が公開されており、一部の講座はお試し受講ができるようになっています。
また1IDごと1,500円で講座が受け放題なので、たくさん受けるほどコストが下がるのもポイントです。

【費用】月額1,500円(税込)/ID、20ID以上で契約可能

Biz CAMPUS Online

Biz CAMPUS Online_株式会社ラーニングエージェンシー

【概要】リモートワークに合った動画研修が受けられるサービスです。

  • ディスカッションなども取り入れたリアルな研修が受けられる
  • 受講計画策定やテストなどのサポートを受けられる
  • 場所や時間に縛られず自由に受講可能


といった特徴があります。
料金は定額なので、何度でも気軽に好きなタイミングで視聴できるのもポイントです。

【費用】初期費用30万円、月額4万5,000円~、正社員数1~99名の料金
※    表記価格はすべて税抜です。

まとめ

今回は組織マネジメントにあたって重要な要素やスキル、組織マネジメントについて学習ができる書籍・サービスなどをご紹介してきました。
組織が円滑に協力しながら動くためには、リーダーシップを持ちながら率先して行動する、人材を適材適所に配置するなどの組織マネジメントスキルが必要です。組織マネジメントが身についていない場合は、研修サービスやe-ラーニングなどを活用してスキルを獲得してみてください。
ぜひ管理職やリーダーとして活躍できるように組織マネジメントを活用していきましょう。

この記事を書いた人

QEEE編集部

QEEEは、INTLOOP株式会社が運営するビジネスの総合ポータルサイトです。 多様なコンサルティング実績をもつINTLOOPのノウハウを生かし、あらゆる経営課題・ビジネスの悩みを解決するサービスを提供しています。 QEEEマガジンでは、マーケター・人事・エンジニア・営業などの各職種に向けて、SaaS比較やビジネスコラムなどのコンテンツを各領域のスペシャリストが発信しています。

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