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【比較10選】AI-OCRとは?特徴や比較のポイントを徹底解説

2021年02月12日

AI-OCR

ビジネスでは契約書の処理や資料の作成など、あらゆるデスクワークが発生します。全体を見れば単純な処理ですが、量が増えれば人的なミスも発生するうえに業務時間を圧迫するため、ストレスを感じる方も多いのではないでしょうか。
作業の負担軽減におすすめのソリューションが「OCR」です。特に「AI」が搭載されている「AI-OCR」は処理精度が高く、ワークフローに上手く組み込むことができれば作業効率の向上が期待できます。
今回の記事ではおすすめのAI-OCRを10製品ご紹介していきます。AI-OCRの特徴や比較ポイントも解説していきますので、AI-OCRの導入に興味がある方の参考になれば幸いです。

OCRとは

「OCR」とは「Optical Character Recoginition」の略であり、「光学的に文字データを画像などから読み取って認識するための技術」です。
スキャンを行うと書類上の文字は画像として読み込まれます。しかしOCRを活用すると画像から文字を思われる部分を抜き出して抽出することが可能です。文字を抽出すると後で書類を文字で検索できたり、編集したりといった作業が簡単にできる点がメリットです。

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AI-OCRの特徴

従来のOCRには、

  • 領域をあらかじめ指定しないと認識が行えない
  • 手書き文字といった癖のある文字は読み込めない


といった欠点があり、広くは普及していませんでした。しかしAIを活用して機械学習ができるAI-OCRが登場してからは利便性が高まり、今ではスマホアプリでも気軽に精度の高いOCRが活用できるようになっているのがポイントです。

文字の認識精度が高い

通常のOCRの場合手書き文字や非定型フォーマットなどには対応できません。活字でかつ定型的なフォーマットにしか利用できないのはデメリットです。
しかしAI-OCRの場合、手書き文字や非定型のフォーマットも認識可能になっています。100%すべての文字をきれいに抜き出せるわけではありませんが、OCRより利用できる書類の範囲は広いのがメリットです。

データを基に学習する

AI-OCRはAIという頭脳を持っているため、自分で学習して精度を向上させることが可能です。
たとえば業界用語は特殊であり、最初はAI-OCRも意味を読み取れずきれいに文字を抜き出せない可能性があります。しかし学習の中で誤認識の割合も低くなり、業界用語にもだんだん対応できるようになっていくのが強みです。

全てを自動化出来るものではない

AI-OCRで自動化できるのは、書類の文字認識及び抽出です。読み取りに特化しているためテキストデータをシステムへ転記するといった作業には「RPA(ロボットによりホワイトカラーの作業を自動化する技術)」を連携させる必要があります。
AI-OCRを活用して「DX(デジタルトランスフォーメーション)」を行う際は、RPAといった他システムをうまく連携させて作業効率化を目指す視点が必要になります。

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AI-OCRで業務効率化が期待できる領域

AI-OCRを活用すると、

  • 流通業でのFAX注文処理
  • 製造業での保守登録
  • 教育機関でのテスト答案管理


といった業務が自動化されて負担が減ります。
ただし業務の自動化範囲を広げるためにはRPAの連携が必要不可欠です。AI-OCRツールだけでなくRPAツールも用意してDXを実現していきましょう。

AI-OCRの比較ポイント

AI-OCRツールを選定するときは、次の点に注意しましょう。
ここからはAI-OCRの比較ポイントを解説していきます。

利用目的

ツールによって

  • 手書き文字より活字に強い
  • 罫線などがあってもきれいに読み込んでくれる
  • 特殊文字にも対応可能


といったように、強みとする処理内容が異なります。このためツールの詳細からどんな認識処理に特化しているのかを確認する必要があります。
またRPAといった外部のツールと連携させたいときは、連携性が高いか低いかも判断してツールを選定していかないといけません。

機能面

機能面では次のポイントに注意しましょう。

対応言語

「日本語以外に英語や中国語といった言語にも対応したい」という場合は、多言語対応のAI-OCRツールを導入する必要があります。
日本語の読み取り精度が高いAI-OCRツールが、他言語に対応しているとは限りません。外国のツールのほうが多言語に幅広く対応している場合もあります。
日本語以外の言語の書類をよく取り扱う場合は、対応できる言語の種類を詳細情報から確認しておきましょう。

対応ドキュメント

業務で使用されるドキュメントには

  • PDF
  • スキャンした文章
  • 手書き書類


といったようにさまざまな種類があります。AI-OCRツールによってどのファイル形式に対応しているかは変わってくるので、自社でよく使うドキュメントに対応していないAI-OCRツールは選べません。
どのドキュメントの読み込み及び出力に対応しているかよくチェックしておきましょう。

対応環境

自社によって

  • 何人がAI-OCRツールを使うのか
  • セキュリティをひと際厳重にしたい


など運用環境は異なります。運用環境に合ったAI-OCRツールを選ぶことで作業効率性も向上します。

  • 対応人数の柔軟性を重要視するときはクラウドタイプを選ぶ
  • セキュリティ性重視の場合はオンプレミスタイプを選ぶ


など対応環境に応じて導入タイプを選定していきましょう。
また社内で使っているOSに対応しているか、といった観点も重要です。

料金体系

AI-OCRはツールによって

  • 初期費用が必要
  • 月額で課金する必要がある
  • 無料でも利用可能


といったように料金体系が異なり、提供される内容も複雑です。そのため見積もりなどを受けて試算を行い比較検討することが大切になります。
細かい希望がある場合はオプションなどを利用する必要があるため料金が変動します。事前にどんな運用環境で利用するか形を作ってから、必要な機能を選んでプラン選定に活かしてみてください。

おすすめのAI-OCR10選

ここからはおすすめのAI-OCRツールを10個ご紹介していきます。

DX Suite

【概要】
初心者でも簡単に扱えるAI-OCRツールです。
手書き文字や活字、FAXや写真になっている書類などさまざまな形式に対応してくれます。アップロードした書類を種類ごとに認識して仕分けしてくれる機能も好評です。
課題解決などをサポートする有償トライアルが利用できます。製品の説明やレクチャーなどを行うセミナーも開催されているのでチェックしてみましょう。

【対応言語】日本語・英語・繁体字・タイ語・ベトナム語など

【対応ドキュメント】手書き、活字、FAX、写真で撮った帳票など

AIスキャンロボ

【概要】
RPAとの連携性も考えられたAI-OCRです。読み取り後のRPA連携などをサポートしてくれるため、AI-OCR初心者でも安心して導入できるようになっています。帳票読み取りに必要なテンプレート作成も代行してくれるのも強みです。
複雑な表形式の帳票を認識してCSVデータに変換したりと、ツール自体の精度の高さや利便性も魅力になっています。

【対応言語】日本語、中国語、韓国語、タイ語など

【対応ドキュメント】請求書、納品書、注文書、輸出入の帳票など

Tegaki

【概要】
手書き文字の読み取りに特化したAI-OCRです。
独自のアルゴリズムにより99.2%という高い認識精度を誇っています。

  • ひらがな
  • カタカナ
  • 漢字
  • 数字
  • アルファベット
  • 記号


などさまざまな手書き文字パターンに対応しているので利用範囲が広いです。チェックボックス・丸囲い文字も認識してくれるのでOCRの使い分けが必要ありません。
オプションで多言語・業界用語への拡張に対応しているのもポイントになっています。

【対応言語】お問い合わせください

【対応ドキュメント】手書き書類、申込書類やアンケートなど

スマートOCR

【概要】
AI-OCRツールとして非定型書類の認識だけでなく、カラー情報といったノイズを検出して文字だけを抜き出す機能なども搭載されています。またマスター連携を行えば電話番号から会社名や会社コードを自動表示するといった機能も利用可能になります。

  • クラウド
  • 専用クラウド
  • プライベートクラウド
  • オンプレミス


といった環境に応じたプランを多数提供しているのもメリットです。

【対応言語】お問い合わせください

【対応ドキュメント】請求書、発注書など

FlexiCapture

【概要】

  • クラウド
  • オンプレミス
  • SDK


といった多様なサービス形態を提供しています。
最新の自然言語処理機能により、文書を理解した後の仕分け処理も自動化できるようになっているのもポイントです。手作業で書類の分類分けを行うといった作業がなくなって楽になります。
重要なデータ項目を監視して可視化し、分析に利用できる機能も搭載されています。200以上の言語に対応できる利便性も売りです。

【対応言語】日本語や英語、フランス語など

【対応ドキュメント】契約書、リース契約書、Eメールなど

AI よみと〜る

【概要】
NTTグループが提供している、信頼性の高いAI-OCRツールです。
くせ字だけでなく枠はみだし、訂正印や跡も認識して正確に文字を読み取ってくれます。また使い勝手についても工夫されており、ブラウザーベースでマウスを操作するだけで手軽に利用できるようになっているのもポイントです。
読み取り機能に関するデモサービスを無料提供しているので気になる方はチェックしてみましょう。

【対応言語】お問い合わせください

【対応ドキュメント】申込書、発注書、請求書など

CaptureBrain

【概要】
クラウド型のAI OCRツールです。キヤノングループ独自のAIや画像処理技術などが搭載されているのが特徴になっています。
帳票画像を補正してからOCRに掛けることで高い読み取り精度を実現しています。またTegakiもツールの中に組み込まれており、手書き文字に対しても高い処理精度を誇っているのもメリットです。帳票仕分け作業などもツール側で行ってくれるので利用に手間が掛かりません。

【対応言語】お問い合わせください

【対応ドキュメント】申込書、注文書、契約書、運輸伝票など

LAQOOT

【概要】
理論上100%の読み取り精度を誇るAI-OCRツールです。
独自プロセスによりデータ化内容のチェックや訂正などの作業が自動化されるため、導入側では負担が掛かりません。クラウドワーカーが作業することで精度をさらに高めています。帳票設計はブラウザーから簡単に作業できるようになっています。
APIを介して自社の既存システムと簡単に連携できる点も強みです。

【対応言語】お問い合わせください

【対応ドキュメント】申込書、注文書、作業依頼書、納品書、売上管理表、勤務表、アンケートなどの定型帳票

DynaEYE

【概要】
7,700社以上で導入されている人気のツールです。
AI-OCR機能についてはオプションとなりますが、手書き文字については漢字分のへんやつくりなどまで検出して文字区切りを判別する機能も搭載されており、有用性が高いのが特徴です。またオフラインでも利用可能になっているのでインターネットトラブルが発生した際も安心して利用できるようになっています。

【対応言語】お問い合わせください

【対応ドキュメント】請求書、注文書、納品書など

CLOVA OCR

【概要】
LINEが保有するノウハウやAI技術を活用したAIテクノロジーブランドである「LINE CLOVA」が提供するAI-OCRです。
縦書き文字や湾曲文字、傾いた文字などさまざまなタイプの文字を判別してくれます。またオンライン本人確認(eKYC)にも活用可能で、LINE公式アカウントと組み合わせることで身分証画像などをユーザーから送ってもらうだけで本人確認がオンライン上で解決します。
β版を無料で公式サイトから使えるようになっているので、興味のある方は一度試してみてることをおすすめします。

【対応言語】お問い合わせください

【対応ドキュメント】発注書、請求書、アンケートなど

まとめ

今回はAI-OCRの特徴や比較ポイント、そしておすすめのAI-OCRを10製品ご紹介してきました。
AI-OCRを使えばテキストのある座標を指定しなくても自動で文字を認識することが可能になり、さまざまな文書に関する処理を広範囲で自動化可能です。対応言語や環境などの選定ポイントを比較しながら、適切な製品を導入しましょう。
膨大な書類管理から解放されて重要な業務に集中できる環境をAI-OCRで作ってみてください。

この記事を書いた人

QEEE編集部

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