プロジェクトマネジメント

【比較5選】フローチャート作成ツールを紹介!書き方のポイントもあわせて解説

2021年08月02日

フローチャート作成ツール

日常業務を行っていると、自身が携わっている業務の処理や判断の流れをまとめなければいけない場面があるかと思います。そういった際に知っておきたい手法のひとつにフローチャートが存在します。業務フローを図式化することでチームメンバーに分かりやすく共有できるメリットがあるため、一度理解しておけば長く活用できる知識となるでしょう。
そこで今回の記事では、フローチャート作成におすすめのツールと、作成時のポイントを解説していきます。本稿が初めてフローチャートを作成するという方の参考になれば幸いです。

フローチャートとは

フローチャートとは日本語で言うところの「流れ図」を意味しており、プロセスやアルゴリズム、業務や作業手順、または学習する順番などを説明する際、言葉だけでは表現しにくいものを視覚化するのに用いられます。

例えば、ユーザー登録やログインの手順を文章で表してみましょう。

  1. ユーザー登録・ログイン
  2. 登録済みならログイン画面へ移動
  3. 登録されていなければ登録画面へ移動
  4. 登録したらログイン画面へ移動
  5. IDとパスワードが認証されたらログイン成功
  6. IDとパスワードが認証されなかったらログイン画面へ移動


ユーザー登録やログインの手順というシンプルな操作であっても、ステップ2やステップ3のように分岐条件が発生することでわかるようでわからない説明になってしまいます。
そのような際に有効な表現方法が、フローチャートとなります。実際に上記の流れをフローチャートで表してみましょう。

フローチャートの作成例

フローチャートはこのように作業の一連の流れを意識した作りになっています。文章ではわかりにくくなってしまう分岐条件の説明なども、簡単な図形と文書でわかりやすく表現出来る点がフローチャートのメリットと言えるでしょう。

どのようなツールで作成するのがベスト?

フローチャートはOffice系のツール、もしくは図形描画ができるペイントツールなどでも充分に作成可能です。ただし、フローチャート専用のツールを利用した方が見た目を整えやすいため、複雑なフローチャートや多くのフローチャートを作成する必要がある場合は専用のツールを利用することをおすすめします。
実際に社内や組織内において簡単に説明したい程度であれば専用ツールを使う必要はないと言えますが、顧客やユーザーに提案や説明する際の資料、もしくはWebで公開するための素材として扱うのであれば専用のツールを利用した方が良いでしょう。

フローチャートの書き方のポイント

フローチャートの書き方には、以下の4つのポイントがあります。

  • ルールに則って記号を使い分ける
  • 流れを意識して配列する
  • 簡潔に内容をまとめる
  • 要素の間は適切に間隔を取る

図も交えながら、各ポイントを解説していきます。

①ルールに則って記号を使い分ける

フローチャートには決まった書き方があり、ルールに則って記号を使い分けるのが一般的です。

フローチャートで主に使われる記号

上記がフローチャートで利用される主要な記号です。それぞれの記号について簡単に説明します。

端子

端子は両端が円になっている四角の図形です。端子は開始と終了を示す記号であり、最初と最後に必ず用いられる記号です。業務や作業手順で言えば一連の流れが完了するまで、プログラムやアルゴリズムで言えば、入力から出力される処理が終わるまでの入り口と出口と言えます。また、端子は開始の端子は1つでも終了の端子を複数にすることもあります。

処理

処理は四角形で表されます。処理は行動や機能など具体的に何をするかを示す記号であり、フローチャートの流れの中で経由した場合に必ず行われる処理と言えます。後述する判断とは異なり、分岐および枝分かれしないことも特徴です。基本的には複数の行動や処理を記述するのではなく、1つのみを記述した方が流れがわかりやすくなります。

判断

判断は菱形で表されます。条件や結果によって分岐する場合に用いられる記号であり、YESかNO、または以上か以下、真か偽などの2択、もしくは出力された結果に基づいて多数に分岐させて表現することも可能です。

入出力

入出力は平行四辺形で表されます。データの入出力を示す記号であり、アルゴリズムやプログラムで利用される記号です。その他、何らかのファイルや帳簿に記録や保存することを示したい場合に用いることもできます。

ループ

繰り返し行う必要がある処理について記載を行う際に使う記号です。潰れた六角形のような図形2つを用いるのがポイントです。
まず、ループの始まりとなる六角形にはループ名と終了条件を記載します。そしてループの終わりとなる六角形にはループ名のみを記載します。これらふたつの記号を用いてハンバーガーのように処理を挟むことで繰り返しを表現します。

線/矢印

線や矢印はフローチャートにおける流れや方向性を示す記号です。フローチャートは矢印の向きによって流れが示されることから、向きを間違えないように注意する必要があります。また、矢印は上から下だけとは限らず、分岐によって逆向きの順序に戻っていくこともあるため、周囲の記号や流れをチェックしながら、誤った手順や処理にならないか入念に確認しましょう。

コメント/メモ

コメントやメモは「{ 」や「 }」といった記号で表されます。フローチャートにおける説明やコメントを記述する箇所に配置して利用します。フローチャートの流れの中でわかりにくい箇所、もしくは補足したい箇所で用いることになりますが、補足説明であっても簡潔な文章にまとめることがポイントです。

②流れを意識して配列する

フローチャートは開始の端子から終了の端子までの流れを意識して配列することが大切です。また、業務や作業の流れや手順といった決まった結果が終了の端子に結びつくパターンだけでなく、入力されたデータや数値が最終的に異なる値で終了の端子に結びつくパターンもあります。

作業する前の状態が作業後にどうなればいいのかという結果を視点と、入力されたデータや数値が適切に処理されているかの流れを見る視点の両方を意識しましょう。

基本的には判断で分岐によって戻る場合を除いては、上から下/左から右に記号や図形が展開していく形で作成するのがベストです。

③簡潔に内容をまとめる

フローチャートは簡潔に内容をまとめることも大切です。記号の中の文章が増えすぎるとわかりにくく、見にくくなりますので注意しましょう。その他、処理の記号においては複数の処理を書き込むよりも、処理ごとに記号を増やすか、コメントで補足する方が見やすくなります。

必要以上に記号の種類を増やさないことも重要です。記号の意味を理解しながら必要性の高い記号のみに絞って効率よくフローチャートを作成していきましょう。

④要素の間は適切な間隔を取る

フローチャートの要素の間、図形や記号の間は適切な間隔を取る方が見やすくなります。プレゼンテーションや資料を作成する場合など、1ページごとに収めたいと考えることでスペースが小さくなる可能性があります。その場合は文字サイズや図形の大きさなどを見直して、見やすい間隔となるよう調整しましょう。

同時に、どうしてもひとつのページに収まらない場合は、区切りの良い部分でページを分割するという方法もあります。ただし、あまり細かくページを分けてしまうと使い難いフローチャートとなるため注意が必要です。

おすすめのフローチャート作成ツール5選

ここからは、編集部がおすすめするフローチャート作成ツールを5つご紹介します。
無料利用可能なツールをメインに紹介していきますので、自身にあったツールを使用してみてください。

draw.io

draw.io_draw.io

【概要】
draw.ioはブラウザからアクセスするだけでフローチャートを作成できるツールです。

  • 英語表記
  • GoogleDrive、OneDrive、Dropboxに保存
  • パソコンに直接保存することも可能
  • pngやjpegのファイル形式で出力可能
  • GoogleドキュメントやOfficeに埋め込むことも可能


上記がdraw.ioの主な機能や特徴です。公式のURLにアクセスするとファイルの作成や読み込みが表示され、任意の場所から読み込んだり、新規ファイルを作成することができます。英語表記であるものの日本語での入力が可能、直感的かつシンプルでわかりやすいUIを備えているので、英語が苦手な方でもすぐに使いこなすことができるようになるでしょう。

【料金・プラン】

  • 基本的には無料で利用可能
  • クラウド
    20ユーザー/月/$ 15
    2,000ユーザー/月/$ 450


※上記はConfuence Jira appと連携し、クラウドで保存する場合の料金の目安です。サーバーやデータセンター、その他の料金詳細については公式ページよりご確認ください。

Google スライド

Google スライド_Google

【概要】
Google スライドはGoogleが提供するプレゼンテーションソフトであり、図形描画機能でフローチャートを作成できます。

  • 日本語対応
  • オンラインによる共同作業や共同編集が可能
  • さまざまな出力形式に対応
  • 図形の位置を合わせやすい
  • 色や図形、文字列や文字の位置も簡単に編集可能


上記がGoogle スライドの主な機能や特徴です。日本語に対応している他、オンラインで共同作業や共同編集することもできます。図形ごとの位置や中心、中間点などの座標に線や矢印を合わせやすくなっていたり、離れた図形の位置も合わせやすくなっていることから、見栄えの良いフローチャートを作ることが可能です。

【料金・プラン】

  • 無料で利用可能

Lucidchart

Lucidchart_Lucidchart

【概要】
Lucidchartはフローチャート図の作成に特化したオンラインツールです。

  • 日本語対応
  • マルチデバイス対応
  • 共同作業や共同編集が可能
  • データの一元管理が可能
  • フローチャートを管理ツールのように利用できる


上記がLucidchartの主な機能や特徴です。フローチャートを資料や素材として扱うだけではなく、実際の業務の流れや組織図など実務で使えるレベルの機能を備えています。開発プロジェクトや営業のマーケティング展開などのフローチャートで共有、一元管理することで複雑化しやすい組織の仕組みや流れを把握しやすくなるでしょう。

【料金・プラン】

  • フリープランは3つまで無料で作成、編集可能

  • 有料プラン
    Individual 800円
    Team 1000円/1ユーザーごと(最小3ユーザー)
    法人向け 要相談
    ※料金やプランごとの詳細については公式ページよりご確認ください。

Canva

Canva_Canva

【概要】
Canvaはフローチャートも作成可能なグラフィックデザインソフトです。

  • 日本語対応
  • デザインの素材が豊富
  • デザインテンプレートで簡単に資料や広告を作成可能
  • 直感的な操作で誰でも質の高いデザインが可能
  • データだけでなく、紙ベースの資料作成にも向いている


上記がCanvaの主な機能や特徴です。プレゼンテーションの資料だけでなく、チラシや名刺、広告のデザインも簡単に作成できます。テンプレートや素材が豊富なこと、直感的な操作で質の高いデザインをできることから、資料や広告、POP作りに不慣れな方にもおすすめです。

【料金・プラン】

無料 5GB
プロ 100GB/5ユーザーまで/1,500円
企業 無制限/1ユーザーごと/3,000円

※プランごとの機能の詳細は公式ページよりご確認ください。

CaCoo

CaCoo_ヌーラボ

【概要】
CaCooは共同編集やチャット、ビデオ通話も可能なオンライン作画ツールです。

  • 日本語対応
  • 共同編集、チャットやビデオ通話
  • 改善提案や編集履歴機能
  • さまざまな種類の図のテンプレート
  • Googleドライブやドキュメントなど外部連携有り


上記がCaCooの主な機能や特徴です。図を作成するためのテンプレートが豊富であり、フローチャート以外の図もしっかりと作成できます。共同編集やちゃと、ビデオ通話に加えて、改善提案や編集履歴機能も備えており、さまざまな図による業務上のわかりにく部分の可視化や共有に役立つツールと言えるでしょう。

【料金・プラン】

  • 有料プランの無料トライアル有り

フリープラン 6シートまで無料
プロプラン シート数無制限/1ユーザーまで/年/6,600円(税込)
チームプラン シート数無制限/1ユーザーごと200ユーザーまで/年/6,600円(税込)

※プランごとの機能の詳細は公式ページよりご確認ください。

まとめ

今回はフローチャートツールに関する基礎知識や5種類のフローチャートツール、そしてフローチャートの書き方のポイントをご紹介しました。

フローチャートを使うとプロセスが可視化され一連の作業の流れが分かりやすくなります。

  • ルールに合わせて記号を使い分ける
  • 始まりと終わりを意識して流れを考えながら配列する
  • 余計な記号などは使わずに簡潔に内容をまとめてみる
  • 適切に要素の間隔を取りながら見やすい書き方をする

といったポイントを押さえるだけでクオリティは向上するでしょう。ぜひツールも使いながらフローチャートを仕事に役立ててみてください。

この記事を書いた人

QEEE編集部

QEEEは、INTLOOP株式会社が運営するビジネスの総合ポータルサイトです。 多様なコンサルティング実績をもつINTLOOPのノウハウを生かし、あらゆる経営課題・ビジネスの悩みを解決するサービスを提供しています。 QEEEマガジンでは、マーケター・人事・エンジニア・営業などの各職種に向けて、SaaS比較やビジネスコラムなどのコンテンツを各領域のスペシャリストが発信しています。

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