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WordPressとは?初心者向けに基本情報やメリット、内製or外注の判断基準まで解説!

2021年01月12日

Wordpress

WordPress(ワードプレス)とはCMS(コンテンツ管理システム)の一種です。ホームページ作成の手間が掛からないことから世界で人気の高いCMSですが、求めるレベルによっては初心者にとってハードルが高いといえます。この記事では、WordPressの基礎知識からメリット・デメリットをご説明し、実際に構築をおこなう際に外注すべきか社内で開発すべきかの判断のポイントをご紹介しています。

目次

WordPressとは?

WordPressとはCMS(コンテンツ管理システム)の一種で、ホームページの制作ができない人でも簡単にサイトの運営・管理ができる仕組みのことです。オープンソースなので無償で公開されており、さらに自由に改良ができるソフトウェアです。
通常であればWordPressやブログサービスを使わずに完全に自力でサイト構築を行うと、HTMLという言語を勉強して、自分でコードと記事の文章を書かなければなりません。さらに投稿時に逐一サーバーにファイルをアップする手間が生じます。それがWordPressであれば、こうした煩わしさや手間を省くことができます。

自力での構築やブログサービスとの比較

それではWordPressを利用する場合と自力でサイトを構築する場合、ブログサービスを利用する場合を比較してみましょう。以下の表をご覧ください。


自力で構築 WordPress ブログサービス
カスタマイズの自由度 ◎(制限なし) 〇(自由) △(制限あり)
コーディング知識(HTML・CSSなど) ◎(専門知識が必要) 〇(ときに必要) ×(ほとんど必要なし)
サーバー知識 〇(求められる) 〇(求められる) ×(必要なし)
独自ドメインの設定 ◎(自由) ◎(自由) ×(自由ではない)
記事の更新 △(簡単ではない) 〇(できる) ◎(簡単)

全て自力で構築する場合は自由度が高い分、多くの専門知識が求められます。一方ブログサービスは制限や制約が多い分、記事の作成や更新は簡単に行うことができます。WordPressはその間をとったような特徴を持ち、多少の知識やスキルが求められるものの、自由度も高く自分仕様にカスタマイズできます。

利用に向いているサイト

WordPressが向いているのはサイトの特徴は以下のとおりです。

  • 更新頻度が高いサイト
  • 複数人で更新管理を行うサイト
  • ページ数が多いサイト
  • 全ページのデザインを統一させたいサイト
  • リアルタイムに情報を発信するサイト


WordPressは定期的に更新するWebメディアや企業ブログなどにおすすめです。またECサイトなどページ数が多いWebサイトなどでは全体のデザインを統一する必要があるため、WordPressの利用が向いているといえます。

WordPressの仕組み

WordPressはPHPというプログラミング言語によって構成され、記事の内容や更新情報はMySQLというデータベースシステムによって管理されています。
スマホやパソコンなどを使ってサイトにアクセスされると、PHP製のWordPressはMySQL(データベース)から記事情報を引っ張ってきます。引っぱり出された情報をもとに記事ページが表示されるようになっています。

「WordPress.org」と「WordPress.com」の違い

WordPressには次の2種類があります。

WordPress.org ⇒ 自分でサーバーにインストール(インストール型)
WordPress.com ⇒ サーバーをレンタルする(レンタル型)

大きな違いは自分でサーバーを用意する必要があるかないかです。インストール型の場合、自由度が高く拡張性が高い分、専門知識や手間が必要となります。一方でレンタル型の場合、一定のルールに縛られる分、すぐに利用開始ができます。今回の記事では、WordPress.orgをベースに解説していきます。

WordPressのメリット

続いてWordPressのメリットについて解説します。

専門知識がなくても投稿・更新が可能

WordPressではHTMLやCSSといった専門知識がなくても投稿や更新を行うことができます。文字の装飾や表の作成、画像の管理もWordPressの管理画面上で可能です。いずれも管理画面・編集画面から感覚的に理解できるので、ホームページ作成に慣れていない方でも迷わず行えるでしょう。

充実したユーザー管理機能により複数人で編集可能

WordPressには充実したユーザー管理機能があり、複数人でサイトを管理することが可能です。次の5つのユーザー権限が用意されています。

  • 管理者
  • 編集者
  • 投稿者
  • 寄稿者
  • 閲覧者


上から下にいくにつれて、権限付与の範囲が狭まります。この機能はサイトが大規模な場合関わる人が多い場合に有効的です。ただし社外の編集者やライターに依頼をする場合は、権限の扱いに注意する必要があります。記事の削除や編集、トラブルなどが発生することやサイト全体に影響を与えてしまうことがあるからです。

カスタマイズ性が高い

WordPressはデザインや機能のカスタマイズを行いやすいというメリットを持ちます。カスタマイズに活用できる機能をご紹介します。

テーマ

WordPressにはデザインテーマが豊富に存在します。テーマとはWordPressのデザインを簡単に変更ができるもので、サイトの使いやすさや見やすさに関わってきます。そのためWordPressのテーマ選び・開発は非常に大切な要素です。世界中のデザイナーによって無償で提供されているものから有料のものまで種類は多種多様です。イメージに合うテーマを選んでみてください。

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プラグイン

WordPress自体の機能はとてもシンプルで、ユーザーはプラグインを用いて機能をカスタマイズすることになります。プラグインを導入することにより、WordPressでできることの幅が拡張できます。例えば、以下のようなプラグインがあります。

  • SEO対策
  • スパムコメント対策
  • サイトマップの送信
  • ブログのバックアップ
  • 投稿画面のカスタマイズ
  • 画像サイズの自動圧縮
  • 予約ページの設置
  • 決済機能の設置


プラグインはとても便利ですが、多くが第三者によって作られたプラグインであるということを念頭に置く必要があります。不慮の問題が発生するリスクを抑えるためにも、不必要なプラグインはインストールしないのがベターでしょう。長期間アップデートが行われないプラグインがサイト全体に悪影響を及ぼす可能性もあるからです。

その他のカスタマイズ方法

これまでご紹介したテーマやプラグインである程度思い通りにカスタマイズできますが、他のサイトとの差別化という観点では物足りなく感じられるかもしれません。その場合、CSSやPHPなどの専門的な知識を用いれば本格的なサイトを構築することも可能です。CSSという言語では文字のフォントや色、大きさなどを変更でき、PHPという言語ではサイトのレイアウトや機能をカスタマイズできます。

多くの情報がWebに存在する

WordPressを利用しているユーザーは多いため、WordPressに関する情報はかなり出回っています。日本のユーザーも多いため、もしわからないことがあれば、検索すれば多くの問題は日本語の情報で解決できるでしょう。

投稿はスマートフォンアプリからも可能

WordPressの投稿はスマートフォンのアプリを使って作業することもできるため、隙間時間に記事の更新が可能です。このアプリはWordPress.orgだけでなく、WordPress.comでも利用可能です。ただしHTMLやCSSの作業を行う場合はパソコンを使って行う必要があります。

WordPressのデメリット

続いてWordPressのデメリットを見ていきましょう。

サーバーの知識が求められる

WordPressを利用することは慣れてしまえば初心者でも可能ですが、サーバーにWordPressのシステムを設置する段階ではある程度の専門的な知識・技術が求められます。サーバーアップに不安がある方はWordPress用のサポートサービスを提供しているレンタルサーバーの利用が良いでしょう。

初心者が細かいカスタマイズを行うのは難しい

大体のカスタマイズはテーマやプラグインで可能となりますが、それより先の細かい本格的なカスタマイズを行うには、専門知識が必要となります。HTMLやCSSの知識だけでなく、WordPressの構造の把握が求められるからです。初心者にはハードルが高いことがわかります。

表示速度が遅くなる可能性がある

WordPressは動的生成(ページにアクセスがあるとデータベースからデータを呼び起こす仕組み)となっているため、データベースの処理に負荷が掛かりやすい点がデメリットです。画像や動画などのサイズ・数が大きすぎたり、多すぎたりしないように注意を払いましょう。

セキュリティ対策が必要

WordPressはオープンソースという特性上、ハッカーに狙われやすいという側面もあります。そのためセキュリティに強いサーバーを利用すること、定期的にバックアップを取ることをおすすめします。WordPressは専門的な知識を持ち合わせていなくとも利用できますが、最低限のセキュリティ対策は自分で行うようにしましょう。

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不具合が発生する可能性がある

WordPressを利用する場合、本体のシステム、プラグイン、テーマの相性によって不具合が発生する場合があります。

  • 最新バージョンに対応しておらず、プラグインが動かなくなってしまった
  • 脆弱性のある部分を突かれて外部からウイルスが侵入してしまった


上記は不具合によって発生する可能性があるリスクの例です。
ユーザビリティやセキュリティの観点から、バージョンアップを行うこと、不要なプラグインは必ず削除しておくことなどを意識し、自分のサイトを守りましょう。

個別のサポートが存在しない

WordPressには個別サポートがなく、電話で対応してくれることもありません。何か不具合があった場合には自力での復旧や解決が必要となります。ただしWordPress利用者同士のサポートはありますので、困ったときはそこで相談してみるのは一つの手でしょう。

WordPressのSEO対策は?

WordPressは一般的にSEOに強いと言われていますが、導入しただけですぐに集客できたり、検索エンジンで上位に表示されたりするわけではありません。初期段階は十分な対策ができていないため、自力でSEO対策を行う必要があります。一般的にWordPressで行われるSEO対策は以下のとおりです。

  • SEO対策済みのテーマの使用
  • SEO対策のためのプラグインの導入
  • パンくずリスト・サイトマップを作成
  • パーマリンク・メタディスクリプションの設定
  • スマホやタブレットで見やすいレスポンシブデザインにする
  • 質の低いページはnoindex設定を行う
  • canonicalタグを設置してURLを正規化する
  • 目を引く記事のタイトルの検討
  • オリジナルコンテンツの作成

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WordPressを始めるために必要なもの

次にWordPressを導入する際に必要なものについて見ていきましょう。基本的には外注の場合でもドメイン・サーバーの契約を発注側が行う必要があります。

ドメイン

Webサイトとしてインターネット上に公開するためにはドメインを購入する必要があります。ドメインとは簡単に言えばインターネット上の住所のようなものです。ドメインを取得することで自分で設定したURLでホームページを公開できます。ドメインは「お名前.com」や「名づけてねっと」「さくらのドメイン」などのサービスで購入可能です。

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WordPressの利用にかかる費用

WordPress自体は無料ですが、それ以外のものに費用がかかります。

  • ドメイン取得・更新費用
  • サーバー費用
  • テーマ購入代(有料の場合)


初期費用として最大数万円かかりますが、ランディングコストはそこまでかかりません。有料テーマにしなければ、初期費用を安くおさえることができます。

自社で構築?外注?判断のポイント

最後に新たにサイトを構築する場合、自社で行うのか外注するのかで悩まれることもあると思います。ここではその判断のポイントとして大きく4つご紹介します。

「費用を抑えたいから内製」は危険

新規サイトを開設するにあたって気になるのが「費用(コスト)」だと思います。外注だと莫大な初期費用がかかる場合もあり、納品後の変更や修正にも数万円かかる場合もあります。ランニングコストや保守管理費も発生します。たしかにあまりに費用が想定されると内製化せざるを得ないように思えます。
しかし費用面だけの判断で内製化を決定すると、結果的に想定外の費用や業務量が多大に発生してしまう可能性があります。社内に専門の人材やノウハウがない場合、新たに人材を採用するか今いる人材を再教育しなければなりません。時間や手間、コストが膨らむことが想像できます。また業務量が膨らんでしまった場合、社員が離職してしまう可能性もあります。費用面だけでなく、こうした点も考慮に入れて、内製化できるのか慎重に検討した方が良いでしょう。

どのようなサイトを作成したいのか

新規サイトはどのようなサイトにしたいかも一つの判断ポイントとなります。WordPress導入時はある程度枠組みが決まっているため、機能やデザイン、SEO・セキュリティ対策のそれぞれの側面でどうしても限界があります。サイトの方向性や目的に応じて、外注か内製かの判断は変わってくるでしょう。
そこまでデザイン性には凝らない場合は外注しなくても問題ないかもしれません。一方でオリジナリティを求め、ハイクオリティのサイトを目指す場合は外注を視野に入れた方がベターでしょう。社内にPHPやCSSに詳しい方がいれば、その方の協力を仰いで他サイトと差別化を図ることができますが、専門スキルを持った人材がいない場合は社外の人に依頼するほかありません。

必要な技術・知識はあるか

新規サイトを構築するにあたって、自社に必要なスキルや知識を持ち合わせる人材がいるか否かも判断のポイントになるでしょう。テーマの修正やオリジナルテーマの作成、機能のカスタマイズなどにはHTML・CSS・PHP・JavaScriptなどの知識が必要となります。作成したいサイトに応じた知識や技術がなければ、内製化は難しいでしょう。

技術者を新たに置く必要があるか

内製化する場合に専門知識・スキルを持った技術者を新たに採用する必要があるか否かも判断のポイントとなります。専門の人材が不足している場合、学習や研修参加のコストがかかってしまいます。今後の運用や新規構築を考慮して、社内に技術者を置くかどうかも検討する必要があるでしょう。

外注する際のポイント

外注しようと考えている場合、次の5つの注意点があります。それぞれ確認していきましょう。

料金相場を確認する

外注しようと考えているなら料金相場をチェックしておきましょう。基本的にWordPressの導入でかかる費用相場は1~3万円程度といわれています。
ホームページに関する外注は基本的に「人件費+ノウハウ」によって費用が算出されます。ドメインやサーバーの契約も依頼するかによって、日数や関わる人員が変動するので金額も異なってきます。オリジナルテーマの制作を外注する場合は工数が増えるため、20~50万円前後が一般的にかかると言われています。

事前見積もりが重要

外注する際には事前に見積もりをしっかり行っておきましょう。外注会社もサイトを見ただけではWordPressの構成がわかりません。一般的に次のWordPressの情報を共有したうえで、相見積もりを取るのがベターでしょう。

  • WordPressのテーマ
  • プラグインの種類
  • WordPressのバージョン


これらの情報を共有できれば、アカウント権限を渡すことなく見積もりを取ることができます。

アカウント権限の管理

どうしても外注会社にアカウントの情報を渡さなければならないときは、作業用のアカウントを共有するようにしましょう。その際に5つの権限(管理者・編集者・投稿者・寄稿者・閲覧者)から適切なものを設定するようにします。

管理・運用について確認しておく

実際に外注することになったら、外注会社に管理や運用についても確認しておきましょう。管理や運用もお願いするなら、WordPressの管理者権限を与えないといけない可能性が高いからです。その場合は機密保持契約(NDA)を締結することで、外部に情報が流出することがないように注意を払いましょう。また保守管理費としてアップデートやバックアップなどで月額1~3万円程度の費用がかかってくると考えられます。

得意なジャンルなどをチェックして選ぶ

最後に外注する場合には外注会社の得意ジャンルや得意分野を把握しておくほうが良いでしょう。サイトの目的に適した対応ができる外注会社であるかは重要なポイントの一つです。一口にサイトといっても、ECサイトや不動産サイト、求人サイト、予約サイト、スタイリッシュなサイトなど種類はさまざまなので、ニーズを叶えられる外注会社を選びましょう。

まとめ

今回はWordPressの仕組みや特徴、メリット・デメリット、判断ポイント、SEO対策について詳しくご紹介しました。
WordPressは初心者でも比較的容易に使うことができる反面、専門的な知識やスキルを持っていた方が良い場合もあります。新規サイトを立ち上げる際に、慎重に考えたうえで内製化できるか外注した方が良いか判断しましょう。本記事を参考にWordPressの導入を検討してみてください。

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