ソリューション

IT予算は増加基調を維持、コロナ対応とデジタルシフトがIT投資を牽引

2020年11月13日

株式会社アイ・ティ・アール(以下ITR)は、2020年8月から9月にかけて国内企業を対象に実施したIT投資動向調査の結果を、2020年11月12日に発表しました。

それによると、2020年度のIT予算は「昨年度に引き続き増加傾向を維持」、また今後の製品・サービスの導入意向としては「5G」や「脱ハンコ関連」、「ビデオ会議/Web会議」への追加投資が予想されています。

調査対象は、国内企業のIT戦略・IT投資の意思決定に関与する役職者、有効回答2,667件。

IT予算は増加基調を維持

2020年度(2020年4月~2021年3月)のIT予算額は、前年度から「増額」とした企業の割合が36%(2,667社中963社)となり、前年調査時の2020年度予想から微増となりました。

一方、2020年度に「減額」とした企業の割合は、前年調査時予想を上回り15%に上りました。

ITRは、このIT予算の増減傾向を独自に「IT投資インデックス※1」として指数化、プラスの値は増額、マイナスは減額基調を示します。

2020年度のIT投資インデックス実績値は1.93で増加基調を維持しています。

<参考資料>IT投資インデックスの推移(2001~2021年度予想) |出典:ITR

IT投資インデックスの推移(2001~2021年度予想) |ITRプレスリリースより引用

しかしこの値は、2019年度の2.62を下回っており、2015年度以来5年ぶりに2ポイントを割り込んでいることなどから、増額しながらもその勢いは減速することが予想されるとしています。

※1:昨年までは「IT投資増減指数」と表記。指数の定義は、2015年度までは「20%以上の減少を-20、20%未満の減少を-10、横ばいを0、20%未満の増加を+10、20%以上の増加を+20として積み上げて回答数で除した値」であり、2016年度以降は、「20%以上の減少を-20、10%から20%未満の減少を-15、10%未満の減少を-5、横ばいを0、10%未満の増加を+5、10%から20%未満の増加を+15、20%以上の増加を+20として積み上げて回答数で除した値

コロナ対応とデジタル・シフトがIT投資を牽引

また、製品・サービスの今後の投資計画についての調査では、2021年度新規導入可能性のトップが「5G(パブリック)」、2位には「電子契約/契約管理」、3位には「電子署名/タイムスタンプ」と、脱ハンコ関連の製品・サービスの導入を新たに検討している企業が多いことがうかがえます。

<参考資料> 2021年度に新規導入/投資増額が期待される上位10製品・サービス |出典:ITR

2021年度に新規導入/投資増額が期待される上位10製品・サービス|出典:ITR

投資増減指数では「ビデオ会議/Web会議」が1位、次いで「ローカル5G」「IaaS」が続きます。ビデオ会議/Web会議」は、導入済みの企業においてコロナ禍の在宅勤務対象の従業員が拡大したことを受けて、ライセンス数を増やしたり、クラウドサービスへ移行したりするなど、2021年度も投資が拡大することが予想されます。

ITRは、定期的に企業のIT予算の増減や製品・サービスの投資意欲を調査しており、今回の調査では「新型コロナウイルス感染拡大による、売上げへの影響および在宅勤務や緊急対策の取り組み」、「ニューノーマルに向けた企業の戦略・施策と注目されるITソリューションの導入状況」なども調査項目としました。

詳しい調査結果はITRのホームページ、または、ITRが販売する全調査結果を掲載したレポート『国内IT投資動向調査報告書2021』で確認できます。

引用元:

https://www.itr.co.jp/company/press/201112PR.html

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