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マーケター必見!DMPの選定ポイントと主要ツールを徹底比較!

2021年06月02日

DMP
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顧客のWebサイト上の行動データと購買データを一元管理しマーケティング施策に活用することは重要です。Excel管理でもある程度は可能ですが、顧客が増えたり、顧客それぞれに個別に対応するには、データ管理のシステムツールが必要です。そうした課題を解決に導くのがDMPツールといえます。

この記事では、DMPとは何かを改めて解説し、自社の目的や戦略に合わせてDMPを選ぶためにのツールの特徴を比較紹介していきます。

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DMPとは|DMPの主要機能

DMPは、データマネジメントプラットフォームの略です。データをマネジメントするプラットフォームとはどういうことかというと、WEB、モバイルのデータ、実店舗での購買歴などのデータを収集し、顧客を主軸にして統合、一元的に管理してマーケティングに活用するプラットフォームという意味です。

DMPの導入や活用にあたっては、DMPの主要機能である「データの収集(インプット)」「データの統合」「データの活用(アウトプット)」、そして、プライベートDMPとパブリックDMPについて理解しておくとスムーズです。

この記事では、関連するツールや用語とともに、これらについて紹介します。

DMPの機能1 データの収集(インプット)

マーケティングに活用できるデータは、自社サイトの行動データや会員情報、店舗での購入履歴など、いろいろなシステムにばらばらに存在しています。

一元管理のためには、まずデータを収集することが始まりです。

異なる形式で存在するデータをまとめることをETLといいます。

データ収集時のETLとは

様々なシステムからのデータをまとめて保管するには、必要なデータを抽出し、適切な形に変換/加工して、書き出す工程が必要です。こうして書き出されたデータを、DMPが取り込んでいるということになります。

ちなみにETLは、Extract(抽出)の「E」、Transform(加工・変換)の「T」、Load(書き出し)の「L」の頭文字をとったものです。

 E:Extract 抽出

 T:Transform 加工・変換

 L:Load 書き出し

ETLについては下記の記事で詳しく解説しています。

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DMPの機能2 データの統合・保存

集めたデータを顧客を軸として統合し保存します。異なるデータベースにあるIDを名寄せするイメージで、会員データベースにあるAさんの情報と、購入履歴やサイトのアクセスデータを統合すると、Aさんがいつ何を購入し、WEBサイトにどのくらいの頻度で訪問するかなどを一元管理できるようになります。

また、外部サイトでの行動などをクッキーを利用して取得し、統合することも可能です。

こうした膨大なデータを統合して保存しておく点では、DWHに似ています。

大量データを保管するDWHとは

DWHはデータウェアハウスの略です。ウェアハウスは倉庫という意味で、簡単 に言えば、膨大なデータを整理して置いておけるデータベースということです。

DWHについて詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです。

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DWHとDMPの違い

DMPは、上記のDWHの機能を含み、さらに、データを変換して送り出す機能を有していると考えるとわかりやすいでしょう。

マーケティング施策を実行するには、膨大なデータの中から必要なデータを抽出し、別のツールに使用可能な形で渡す必要があります。

例えば、購買金額に応じて異なるメールを配信したい場合、セグメントを作成してメールアドレスなどを含む情報を取り出し、メール配信システムに合わせた形式に変換するということです。

この機能の有無がDWHとDMPの違いで、次に述べる機能3と重なる部分です。

DMPの機能3|データの活用(アウトプット)

統合したデータを、マーケティング施策の実行に活用する機能です。ほかのシステムに連携する場合と、DMPツール自体に機能を有しているものもあります。

アウトプット先として代表的なのは、MA(マーケティングオートメーション)やBI(ビジネスインテリジェンス)ツールです。

MAとは

MAはマーケティングオートメーションの略です。広告配信のほか、SNSやメールのプッシュ通知、サイトでのクーポン表示などを自動化することで、OneToOneマーケティングをスピーディに実施します。

BIとは

BIは、ビジネスインテリジェンスの略で、もともとは企業内のデータを分析  し、ビジネスにおける意思決定に役立てる手法を指します。各システムから  CSVデータを取り出し、エクセルにまとめるというのも一種のBIです。

BIツールでは大量のデータを迅速に分析することができます。

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プライベートDMPとパブリックDMP

DMPは、扱うデータによって、プライベートDMPとパブリックDMPに分けられます。

プライベートDMPは自社データを、パブリックDMPは外部データを活用します。基本的には、プライベートDMPは既存顧客、パブリックDMPは新規顧客へのアプローチと考えてよいでしょう。

また、プライベートDMPはパブリックDMPのデータ(第三者配信データなど)を取り込み、自社データを組み合わせて利用することが可能です。

リテンション・LTV向上を目指すプライベートDMP

プライベートDMPは、オンラインデータのほか、実店舗での購買情報なども取り込んで活用できます。

プライベートDMPの取り扱いデータ例

  • 自社サイトの閲覧、購入などの行動履歴
  • 会員情報
  • 店舗での問い合わせ、購入履歴
  • メルマガ配信結果などの施策の実施状況

プライベートDMPの利用目的

プライベートDMPのデータは自社データのため、利用履歴のある顧客への施策となります。CRM、リテンション、リピートの促進などがあげられます。

また、外部データを組み合わせて広告配信に活用するなども可能です。

新規客を呼び込むにはパブリックDMP

パブリックDMPはオープンDMPとも呼ばれます。様々なサイトと提携してアクセスデータの提供を受け、それらをユーザー企業が活用するものです。WEBだけでなくアプリやSNSの属性データなども利用できます。個人が特定できないオーディエンスデータとして利用します。

パブリックDMPのデータ例

  • 外部サイトのWEB閲覧履歴
  • 位置情報
  • 推定の属性データ

パブリックDMPの利用目的

よく利用されているシーンは、広告配信です。ユーザー属性からターゲットを絞り込んで広告配信やメール配信をしたり、広告の最適化を実施します。

プライベートDMP 11選

DMPのみではなく、MAやBIなどほかのマーケティング機能を併せ持っているツールがあります。

また、プライベートDMPに近い概念としてCDPという位置づけの製品も登場しています。

ここでは、主要なツールの特徴について、プライベートDMP、パブリックDMPに分けて紹介していきます。

Rtoaster

Rtoaster

【特徴】

  • レコメンド機能に特徴のあるDMP
  • マルチチャネルでパーソナライズされたアクションを実行可能
  • オフラインデータ、パブリックデータの活用も可能

ブレインパッド社が提供するプライベートDMPです。DMP市場NO.1(※)の実績で、250社以上で利用されています。自社データ、2ndパーティデータ、パブリックデータ連携が可能です。

導入企業:日本航空(株)、(株)フェリシモ、(株)JTBパブリッシング ほか

※出典:ITR「ITR Market View:メール/Webマーケティング市場2018」「ITR Market View:マーケティング管理市場2017」

【料金】

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TREASURE DATA

TREASURE DATA
  • 500を超えるマーケティングツールへのデータ連携が可能
  • オンライン、オフラインでの顧客分析

トレジャーデータ(株)が提供する、カスタマーデータプラットフォームです。データインフラの管理・運用はトレジャーデータ社で行われます。自社データ、2ndパーティ、3rdパーティデータ連携が可能です。

導入企業:(株)資生堂、(株)良品計画、(株)クレディセゾン ほか

【料金】

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b→dash

b→dash

【特徴】

  • シナリオ作成も含めたMA機能も有している
  • シンプルで洗練されたUIUX

(株)フロムスクラッチが提供するマーケティングのAll in Oneツールです。MA、DWHやBI、Web接客、アプリPUSHなど幅広い機能を網羅し、業界シェアNo.1(※)。自社データ、パブリックDMP連携が可能です。

※出展:ITR「ITR Market View:SFA/統合型マーケティング支援市場2019」統合型マーケティング市場:2017年度ベンダー別売上金額シェアNo.1

導入企業:キリン(株)、(株)セブンネットショッピング ほか

【料金】

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Adobe Audience Manager

Adobe Audience Manager

【特徴】

  • 複数のデータソースをセグメンテーションに統合できる
  • 自社データと外部ソースからのデータを使用

Adobe Experience Cloudの一部で、Adobe Analyticsとのデータ連携など、Adobe社の分析、マーケティング機能を活用できます。

導入企業:日本航空(株)、ヤフー(株)、三井不動産(株)ほか

【料金】

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Oracle BlueKai

Oracle BlueKai

【特徴】

  • クラウドベースのビッグデータプラットフォーム
  • 自社データと3rdパーティデータを組み合わせ、有望な潜在客を見つけ出す

オラクル・マーケティングクラウドの一部で、ほかのオラクルのマーケティングツールへの拡張が可能です。

【料金】

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activecore marketing cloud

activecore marketing cloud

【特徴】

  • データの統合、分析、MA実行まで可能なプラットフォーム
  • 「購買・CVしそうな顧客」を予測、自動でセグメントするAI/機械学習・ディープラーニングを搭載

(株)アクティブコアのマーケティングクラウドで、AI技術、特許取得の機械学習レコメンドも搭載しているDMP・MAツールです。導入企業は200社以上。

導入企業:大和ハウス(株)、(株)エイチ・アイ・エスほか

【料金】

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activecore marketing cloud (アクティブコア マーケティングクラウド)をチェック

【導入実績200社以上】国産自社開発の特許取得済のマーケティングプラットフォームです。 DMPを起点にデータを分析、各社に合ったマーケティング施策を1プラットフォームで実現します。 ・レコメンド:特許取得済の各種アルゴリズムに加え、AIレコメンドも完備 ・マーケティン...

cxense

cxense

【特徴】

  • 1stパーティ、2ndパーティ、、3rdパーティのデータを統合して分析
  • すべてのサイトやアプリを横断した分析、活用が可能

世界中で200の顧客を持つシーセンス(株)が提供するプラットフォームです。

導入企業:イオン(株)、(株)集英社、ぴあ(株) ほか

【料金】

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MOTHER

MOTHER

【特徴】

  • モバイルマーケティングに最適のDMP 

(株)フリークアウトのプライベートDMPで、スマートフォンのブラウザCookieと端末広告IDを統合して管理し、ブラウザとアプリを横断した広告配信、オーディエンス分析が可能です。広告配信の入札に特化しています。

【料金】

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Geniee DMP

Geniee DMP

【特徴】

  • アプリ向け、WEB向けの製品がある

WEB向けは広告配信、各種CRMサービスと連携可能で、プライベート、パブリック双方の構築に対応しています。(株)ジーニーが提供。アプリ向け、WEB向けともに無料プランがあります。

【料金】

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INTEGRAL-CORE

INTEGRAL-CORE

【特徴】

  • ”顧客”に関するデータに特化したデータプラットフォーム
  • 2nd/3rdパーティデータなどの外部データの取り込み・統合

(株)EVERRISEが提供する日本初の米国CDP協会登録プロダクトです。

【料金】

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diip

diip

【特徴】

  • リアル店舗とWEBのデータをシームレスに統合、管理
  • 印刷物へのアウトプットまで連携

大日本印刷(株)が提供するDMPです。印刷会社のバックボーンを活かしたアウトプット連携が特徴です。

【料金】

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Aimstar

【特徴】

  • BtoCの売り上げ拡大に特化したDMP
  • パブリックDMPのIntimate Mergerを外部連携することも可能


BtoCの売り上げ拡大に特化した分析・抽出・MA基盤が備わっているDMPです。データ統合から分析・抽出、MAやAIの自動化、また各チャネル連携までを行うことができます。また外部のパブリックDMP、Intimate Mergerを連携することも可能です。

導入企業:森永製菓、NTTドコモ、世田谷自然食品、他

【料金】
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Aimstar(エイムスター)BtoCMA/キャンペーン管理/AIをチェック

分析からマルチチャネルでのOne to Oneアプローチまでを一元管理するマーケティングオートメーションツールです。①BtoC向け売上向上に特化した高機能MA ②100種類以上の分析・抽出テンプレート ③メール、DM、アプリ、WEB接客などマルチチャネル対応

パブリックDMP 4選

Yahoo! DMP

Yahoo! DMP

【特徴】

  • Yahoo!JAPANのビッグデータを活用できる唯一のDMP
  • Yahooを活用した広告活動を効率的に実施

【料金】

データの保管・収集は原則無料。広告出稿などに別途費用がかかります。

Intimate Merger

Intimate Merger

【特徴】

  • 国内パブリックDMP市場4年連続シェア1位※
  • 約4.7億ユニークブラウザのデータ

※出展「ITR Market View:マーケティング管理市場2018」および「ITR Market View:メール/Webマーケティング市場2019」

【料金】

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AudienceOne

【特徴】

  • プライベート、パブリックの両面を持ったDMP
  • 約4.8億のユニークブラウザの3rdパーティデータ
  • パートナーが保有する2ndパーティデータを購入、活用できる

【料金】

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Juicer

Juicer

【特徴】

  • ユーザーを知ることを目的とした、無料のユーザー分析DMP

サイトユーザーのペルソナ分析やアクセスログ分析など、基本機能がサイト改善という点が異色のDMPです。広告配信やMAなど外部ツールへの連携機能も有しています(有料)。2019年にログリー(株)が事業を譲り受けています。

【料金】

基本プラン無料
有料オプションあり

まとめ|DMPツールの導入の注意点

導入前に、目的を明確にしておきましょう。そのためには、課題を洗い出し、どうアプローチするかを明確にしておく必要があります。

データ量の想定を誤ると、思ったような効果が得られないことがあります。自社データの量が少なすぎると狙った効果が得られなったり、多すぎると予算を大幅に超えてしまうなどのリスクがあります。

データの収集、統合については、販売データ、オンラインデータ、顧客データなど、それぞれのデータを扱う部門と連携が欠かせません。システム部門との相談も必要でしょう。

費用については、無料プランを除き、データ量が増えると料金が上がる傾向にあります。事前の想定が大切です。

専任のスタッフがコンサルティングに入ってくれるケースでも、時間や対応内容によって料金が変わることが多いので、確認しておきましょう。

この記事を書いた人

QEEE編集部

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