杉本 伸

中国グループ会社の責任者として、現地の会社運営を成功に繋げた経験

——— ご経歴について教えてください。

杉本様:最初に入社した電通テックでは、様々な企業のイベントプロデュースを行っていました。例えば、1998年の長野オリンピック開閉会式や2002年の日韓ワールドカップの決勝前夜祭、2005年の愛知万博LOVE THE EARTHプロジェクト等の大型国際イベントなどですね。

その後、2006年に電通テックの中国・アジア統括という立場として、中影電通太科広告有限公司の総経理に就任しました。そこから2009年までは、中国の北京に赴任することになります。

北京と上海で過ごした3年間でも、現地の様々な大型プロジェクトに参画しました。特に2006年と2007年の中国は、ちょうど北京オリンピックで高速成長を果たしていた時期でもあったため、仕事としてのやりがいが大きかったです。

——— イベント関係のお仕事に携わっているイメージが強いのですが、中国ではそれ以外のお仕事に関わることもあったのでしょうか?

杉本様:実際は、現地の仕事はイベント関係だけではありませんでした(笑)。総経理として組織全体の経営、管理、人事などにも携わっていました。様々なハプニングも経験しましたよ。言語や文化、商習慣等のハードルを越えて問題を解決していくことも仕事の一つでした。この時の経験が、自分の海外事業のマネジメント能力と海外拠点管理能力のベースになっています。

大手芸能プロダクション事務所、東証一部上場企業の海外事業・新規事業を支援

——— 中国から日本へと戻られた後、杉本様が今まで手掛けた事業とは異なる芸能プロダクション事務所に入社したとのことでした。そこでのお仕事を簡単にご説明いただけますか?

杉本様:2009年からはアミューズの取締役として、海外事業・新規事業を担当しました。そこでは既存の芸能プロダクションという基幹事業にとらわれず、新規ビジネスの開拓をしていきました。例えば、アミューズ初のアニメ制作、東京タワーとコラボレーションしたONE PIECEテーマパークのプロデュース、韓国のアーティストと一緒に手掛けたミュージカルシアターのプロジェクト等ですね。様々な分野を通して新規事業にチャレンジした時期でした。

——— ユニークな新規事業にたくさんチャレンジされたのですね。海外事業の方はいかがでしたか?

杉本様:海外事業に関しても、アミューズ韓国の社長に就任しつつ、台湾、香港、シンガポール等への進出に向けた準備など、忙しい日々を過ごしました。又、新たな海外事業モデルとして、中国パートナーとのマーチャンダイジング合弁会社の設立があげられます。アウトソーシングをしていたグッズの製造を内製化し、製造サプライチェーンを中国に設立して、販売利益と製造利益の両方をグループ利益とするモデルを構築しました。

海外でのビジネス経験にプラスαをして、自分なりにもっと新たな分野で海外で海外経験を活かしたとの思いもありました。乃村工藝社の海外部門のトップとして、中国に高く評価されている日本のデザイナーやプランナーが考える新しい商業施設の企画を中国のデパートグループに提供するビジネスも行いました。

カンボジア、マカオの現地視察を経て日本企業の海外進出を支援

——— 大企業を卒業して、独立に至った経緯をお聞かせください。

杉本様:海外赴任の経験で培った知見とネットワークを生かしたいと考えたときに、日本企業の海外進出や海外企業の日本市場への参入の際の戦略支援を行いたいと強く思うようになりました。そこで2018年に独立し、海外進出に特化したビジネスコンサルティングサービスを提供し始めました。

——— 海外進出の支援事業例を1つお聞かせ願えますか?

杉本様:海外専門分野別視察ツアーの企画もその事業の一つです。日本のとある不動産関係の企業が、新しいマーケットとしてカンボジアに魅力を感じていました。そこで自分はカンボジアのパートナーに相談し、カンボジア首都プノンペンの投資エリアを回る不動産視察ツアーを企画しました。市場調査を行いつつ、不動産ビジネスの可能性を探るというツアーの内容になっています。結果そのツアーによって、日本企業と現地パートナーによる合弁会社設立の見通しが立ちました。すでに初期段階の準備は出来上がっており、現在はその会社のサポートを継続して行っています。

——— 他に紹介できる事例はございますか?

杉本様:他にも、マカオのカジノ視察ツアーも行いました。2016年、日本では統合型リゾート(IR)整備推進法案が成立しました。2022年前後にはカジノ誘致の候補地が決定し、2025年前後オープンすると予想されます。その流れに乗るために、統合型リゾート界隈の知見を求める日本企業が数多く存在します。そこで、現在ラスベガスを抜いて世界1位のカジノ収益を収めているマカオの視察ツアーを企画しました。具体的には、統合型リゾートを推進するため、マカオ・中国政府が行っている都市計画や優遇措置などの対応を学ぶツアーになります。このツアーでも、日本企業とマカオ企業の連携のパイプ役として携わっています。

自分のノウハウを活かし、世の中にさらなる価値を提供するために

——— 杉本様がQEEEに登録する理由を伺ってもよろしいですか?

杉本様:今までの経験上自ら海外の現場に飛んで考察からクロージングまで仕切ることが多かったため、海外市場の考察や海外マーケティング支援が可能です。また、海外の豊かな人的ネットワークを保持しつつ、ビジネスを展開してきたため、最良なパートナーマッチング支援も行えます。

このような自分のノウハウをより多くの会社のために役立てるために、QEEEにも登録しました。

海外進出の意欲がある企業のために、自分の経験を生かして世の中にさらなる価値を提供できればと思っています。